龍安寺垣納品

天然竹を採ってきて試作で制作していた龍安寺垣ですが、結局材料が不揃いで(削り出しを行って寸法を揃えれば別ですが)綺麗な形に収まらないので人工竹を使って制作しました。

支柱に彫り込んだホゾの厚みが適当か心配でしたが、上手く収まりました。

ただ・・・・据え付けて戻ってきてから写真にて正面を間違えた事に気づきました。(涙)
(格子の交差部分の結びで結び目が見えるのが正面です。この写真ですと裏側。。。)

現場制作ではなく事前制作で据え付けるとこういう間違いをするということに気をつけなければと思いました。(反省)

龍安寺垣制作

竹垣制作のお話をいただきました。

どんな竹垣にするかとうのはお任せということでしたので、高さは低くていいということと、ある程度透かしでもいいということでしたので龍安寺垣にすることにしました。

現場施工するのは少々長尺の資材を入れて色々取りまわして切ったり縛ったりするのに条件が悪い所でしたので、事前に制作して据え付けることにしました。

さて、事前に作るとなると色々と作業手順も異なるので、作業手順の確認の意味も含めて試作してみました。

竹の切り出し
竹割り
仮組み上げ

やっぱり天然竹は反りもありますし、太さの変化もまちまちですし、不揃いですので、なかなか寸法がぴったりと収まりません。そのバラツキが魅力の一つと言えばそうなのですが、制作しやすさから考えると寸法が揃っている人工材料の方が圧倒的に使いやすいですね。

今回は試作ということで割り竹も削りの処理をしていないので、やはり厚みがありすぎて当たりも揃わないですし押縁も綺麗にあたらないなどの不都合もでました。ですので納品は人工竹で納めようと思います。

芝張り工

山を削った土地に建てられた家や、山から採られた客土などを用いて造成された箇所に芝生が張られていたりした場合、地下に千茅の根が残っていたりして猛威を振るうケースが良くあります。一度千茅が出てしまうと、除草剤で枯らそうとしても根絶することが非常に困難で、特に芝や植栽がある所に出だしてしまった場合は簡単に掘り取る訳にもいかず、どうにも管理できなくなる状態になる場合があります。

今回も千茅が猛威を振るっていた芝生のお庭を思い切って芝生を一度全て剥がし、地下に蔓延った千茅やスギナ、その他雑草の根を根こそぎ堀り取って、再度芝張りし直す施工をさせていただきました。千茅の根は竹の地下茎と同様に横方向につながっており広範囲に渡って一度に撤去しないと根絶することができません。芝生庭前面に渡って掘り起こして地下茎を残らず摘出するのに骨が折れました。通常の張り直しより手間はかかりましたが、その分綺麗になりました。

防草対策工事

ようやく暖かくなってきて仕事はしやすいのですが時折吹く風が強かったり、この時期花粉や黄砂が飛んでいて次の日目ヤニが凄かったり鼻がムズムズしたりしたりしています。

そんな中、裏側の防草対策工事をやらせていただきました。ほとんど立ち入ることが無いということで、それはそれは荒れた状態だったのですが・・・・

元々入っていた荒い粒の川石をさらい、好き放題進入した草や自生して2m以上に伸びたクスノキやらを抜根して綺麗にしました。フェンスと隣地のブロックとの間から生えていた草木を処理する為に今回板塀の下段2枚は外させてもらいました。今後のメンテナンスの為にもこのままの状態がいいと思います。

本来は植栽周りは境界を取って築山とした方が庭のスタイルとしては正解なのですが、あくまでも防草対策重視ということで、植栽ギリギリまで防草シート処理を施しました。

施工後は以前の状態にまでならないことを願うばかりです。

防草シート+砂利(防草対策としては最強です)
手前から:ドウダンツツジ、サザンカ、サルスベリ、織部灯篭

3月に入りました。

三寒四温、今年の冬は暖かいという予想だったのですが、過ぎてみれば雪も多かったですし、日によって暖かかったり風が強く冷たかったり、変化の激しい日が続いています。

本日から3月に入りました。梅の花も咲き始めいよいよ春の到来と思いたい所です。
そんな矢先の今日は午後からの雨模様。あらかじめ雨を想定したスケジュールにしておいたので問題ないのですが、こういう少し落ち着いた時でないと出来ない、余った資材や残土などの移動や片づけを行っています。砂利・土などの移動や保管にはフレコンバックという樹脂製の袋(通称トン袋)を利用する訳ですが、これが紫外線に弱く日光に暴露されていると1年で劣化してしまい、ちょっと尖ったものを当てると破れたりします。破れてしまった場合には、すぐさま新しい袋に移し替えなければならず、こういった在庫資材の整理も時々ですが発生する必然な業務です。まだ、今年は車両が入れ替わったばかりで車両トラブルはないのですが、車両やクレーンの点検・保守も必須となる営業外行為の一つです。

生垣植栽

今から40年くらい前でしょうか。ちょう昭和40年代だと思います。家を建てる時に生垣としてカイズカイブキがよく使われていました。(東海地方では)何しろ丈夫ですし安い木だったからだと思います。ほとんど枯れることはないのですが、時が経つと厚みが出すぎて、それを戻そうとして切り戻すと(葉が無くなる所まで切りもどしてしまうと)もう新芽が出なくなり枝が枯れてしまい生垣としての機能を果たさなくなってしまうということが良くあります。

そういう意味でカイズカイブキ生垣は結構管理が大変な木なのですが、素早く密になって目隠しとしての役割を果たしてくれたり排気ガスにも強かったりすることが工場などでも良く使われた理由でしょうね。

今回もカイズカイブキが外側フェンスも飲み込んで、さらに車道側までせり出して歩行帯を塞いでいたので切り戻したのですが、案の状再生しなかったのでラカンマキに植え替えしました。

枝垂れ紅葉植栽

紅葉は結構、幹に虫が入って食害されることによって枯れることがあります。

今回も枯れてしまったシダレモミジを植え替えました。

モミジは比較的ゆるやかな成長で葉張りのあるものを求めるとそれなりの太さと高さがでてしまいます。高さの低い葉張りのある木を探すのはなかなか困難なのですが、接いである木で老木のいい木が入りましたので、植えさせていただきました。いい形です。

珍しいお問い合わせがありました。

本日夕刻、埼玉県からのお電話でハナキリンという多肉植物を探しているという御電話がありました。十年以上前にサボテンの台木として多数購入をされた実績がるということですが、その時が愛知県の「ジュラクエン」という同音の業者だったそうで、前回の記憶を頼りに電話番号をお調べになってかけてこられたようです。まことに申し訳ないことに当方は生産を主に扱う業者ではありませんので、即座にご要望にお応えすることはできず、お取引のある花卉販売業者さまに相談をして、今は時期が早いのでちょっと流通はしていませんが、春先なら入手可能なようでしたので、その旨回答した上でお近くの販売店でご相談されればたぶん入手可能であること回答いたしました。ハナキリンの中でも特にモクキリンという種がサボテンの台木に適しているようです。

坪庭(その後)

庭と言いますのは、一度作ったら終わりではなく、一度形が出来てから、また違う想いが出て来たり、急に何か閃いて新しいアイデアが降りてくるものです。

木曽石が据えられている最初の完成形

今回、坪庭を造らせていただいたお客様、ひっそりと目立たない場所で眠っていた置き灯篭があることを思い出され、それを今回作った坪庭に入れたいというご要望が出ました。

その置き灯篭を確認しましたら、今据えている木曽石の上には座らない大きさでしたし、木曽石と灯篭の相性が今一つ合わない感じですので、結局新たに台座となる石を探すことにしました。

使う場所と使い方が決まっている場合の石探しは比較的悩まなくて済む為に、意外に早く見つかりました。(このあたりは本当に運です。)

今回見つかった石は、もともと庭に使われていた石を外して持ち帰った石でしたので、ちょうど苔がいい感じで付いていたりして古さを感じられていい石でした。

他の同業者から目的に合致した石や植栽を分けていただくということは時としてよくあることですので、快く分けていただけました。果たして・・・

苔が付いていて渋いですし、形は申し分ありません。

後は思い切って入れ替えするのみです!

結果

苔の感じが灯篭と一致して、繋がりが出て最高です!

「もうこれ以上ない」という位灯篭と石がマッチして最高の出来になりました。

我ながら感動しました。いい仕事をさせていただき、ありがとうございました!!

山腹にある墓地脇の木々の伐採

町内の墓地管理組合様より、隣接した山よりセリ出た大木の枝より、毎年大量の落ち葉が墓地内に降り注ぐのなんとかならないかとのご相談がありました。

かろうじて導入路は高所作業車が入れる道幅であった為に高所作業車を利用しての支障木枝払いを行いましたが、もともと墓地中腹までしか入れない為に全ての枝までは届かず、一部の到達出来る枝までの剪定となりました。

残りの枝は人力で切り落とすしかなく、後日再度計画しなおして特殊剪定・伐採を行う運びとなりました。(それが1カ月前)今週始めにようやくやり残していたすべての支障木の枝下ろしと伐採を完了することができました。

管理組合会長さんを始め役員の方にもご協力をいただき、途中想定外のトラブルが発生するも補助のお陰で頓挫することなく完遂することができました。体力的にもかなり負担が大きく今週一週間は疲れを引きずりながらの業務となりましたが、失敗も含めまた一つ成長できたような気がします。