巨石の搬送

数年前になりますが、あるお客様の広い屋敷内に据えられていた巨石2つを、ご子息の新居を建てるということで撤去をしました。4tと6tもある石ですので一般の家庭では据えることもできません。搬送するのにも大型のクレーンとダンプカーでないと動かすことが出来ないので、それら車両が入れるところでないと入れることができません。結局撤去日には当方の甫場に一時置きし、その後入れられる場所がみつかるまで保管していました。月日が流れ新しい設置場所が見つからないままに一時置きしていた場所を地主さんに返却しないといけないことになり、猶予が1年となったのですが、残り半年を切ったところで、町内の山腹にあるお寺さんが大規模な造成を行って駐車場を増設することを知り得ました。そこでの土留めとして石を求めているということでしたので、即座に寄付させていただくことを約束しました。

そうして、処分場へ持ち込むことを検討していた二つの石は新しい役目を与えられ活用されることとなりました。しかし、新しい設置場所は山腹であり、参道は傾斜がきつく駐車場部への入り口での傾斜が転倒の危険がある場所でした。

さて、当日順調に巨石を積み込み搬送出発までは順調に進みました。参道の入り口まで着き、進入します。2速で進入を始めましたが、予想以上に積荷が重く途中で失速しました。( ;∀;)

6tの荷を積んだ坂道発進はやはり困難で、発進することが出来ず後退しました。そこで慌ててブレーキを踏んだ所今度は積荷が後ろに滑り出し、荷台後端アオリに衝突したところで、車両前方がリフトして荷台後端が接地しました。(絶句)

まったく身動き取れずに、そのままクレーンオペレーターにより重しとなっている石を吊り上げてもらい姿勢復帰しましたが、生きた心地がしませんでした。( ;∀;)

もう2度とこんな体験はしたくありません。とにかくクレーンオペレーターに感謝しきりです。

龍安寺垣納品

天然竹を採ってきて試作で制作していた龍安寺垣ですが、結局材料が不揃いで(削り出しを行って寸法を揃えれば別ですが)綺麗な形に収まらないので人工竹を使って制作しました。

支柱に彫り込んだホゾの厚みが適当か心配でしたが、上手く収まりました。

ただ・・・・据え付けて戻ってきてから写真にて正面を間違えた事に気づきました。(涙)
(格子の交差部分の結びで結び目が見えるのが正面です。この写真ですと裏側。。。)

現場制作ではなく事前制作で据え付けるとこういう間違いをするということに気をつけなければと思いました。(反省)

龍安寺垣制作

竹垣制作のお話をいただきました。

どんな竹垣にするかとうのはお任せということでしたので、高さは低くていいということと、ある程度透かしでもいいということでしたので龍安寺垣にすることにしました。

現場施工するのは少々長尺の資材を入れて色々取りまわして切ったり縛ったりするのに条件が悪い所でしたので、事前に制作して据え付けることにしました。

さて、事前に作るとなると色々と作業手順も異なるので、作業手順の確認の意味も含めて試作してみました。

竹の切り出し
竹割り
仮組み上げ

やっぱり天然竹は反りもありますし、太さの変化もまちまちですし、不揃いですので、なかなか寸法がぴったりと収まりません。そのバラツキが魅力の一つと言えばそうなのですが、制作しやすさから考えると寸法が揃っている人工材料の方が圧倒的に使いやすいですね。

今回は試作ということで割り竹も削りの処理をしていないので、やはり厚みがありすぎて当たりも揃わないですし押縁も綺麗にあたらないなどの不都合もでました。ですので納品は人工竹で納めようと思います。

芝張り工

山を削った土地に建てられた家や、山から採られた客土などを用いて造成された箇所に芝生が張られていたりした場合、地下に千茅の根が残っていたりして猛威を振るうケースが良くあります。一度千茅が出てしまうと、除草剤で枯らそうとしても根絶することが非常に困難で、特に芝や植栽がある所に出だしてしまった場合は簡単に掘り取る訳にもいかず、どうにも管理できなくなる状態になる場合があります。

今回も千茅が猛威を振るっていた芝生のお庭を思い切って芝生を一度全て剥がし、地下に蔓延った千茅やスギナ、その他雑草の根を根こそぎ堀り取って、再度芝張りし直す施工をさせていただきました。千茅の根は竹の地下茎と同様に横方向につながっており広範囲に渡って一度に撤去しないと根絶することができません。芝生庭前面に渡って掘り起こして地下茎を残らず摘出するのに骨が折れました。通常の張り直しより手間はかかりましたが、その分綺麗になりました。

防草対策工事

ようやく暖かくなってきて仕事はしやすいのですが時折吹く風が強かったり、この時期花粉や黄砂が飛んでいて次の日目ヤニが凄かったり鼻がムズムズしたりしたりしています。

そんな中、裏側の防草対策工事をやらせていただきました。ほとんど立ち入ることが無いということで、それはそれは荒れた状態だったのですが・・・・

元々入っていた荒い粒の川石をさらい、好き放題進入した草や自生して2m以上に伸びたクスノキやらを抜根して綺麗にしました。フェンスと隣地のブロックとの間から生えていた草木を処理する為に今回板塀の下段2枚は外させてもらいました。今後のメンテナンスの為にもこのままの状態がいいと思います。

本来は植栽周りは境界を取って築山とした方が庭のスタイルとしては正解なのですが、あくまでも防草対策重視ということで、植栽ギリギリまで防草シート処理を施しました。

施工後は以前の状態にまでならないことを願うばかりです。

防草シート+砂利(防草対策としては最強です)
手前から:ドウダンツツジ、サザンカ、サルスベリ、織部灯篭

3月に入りました。

三寒四温、今年の冬は暖かいという予想だったのですが、過ぎてみれば雪も多かったですし、日によって暖かかったり風が強く冷たかったり、変化の激しい日が続いています。

本日から3月に入りました。梅の花も咲き始めいよいよ春の到来と思いたい所です。
そんな矢先の今日は午後からの雨模様。あらかじめ雨を想定したスケジュールにしておいたので問題ないのですが、こういう少し落ち着いた時でないと出来ない、余った資材や残土などの移動や片づけを行っています。砂利・土などの移動や保管にはフレコンバックという樹脂製の袋(通称トン袋)を利用する訳ですが、これが紫外線に弱く日光に暴露されていると1年で劣化してしまい、ちょっと尖ったものを当てると破れたりします。破れてしまった場合には、すぐさま新しい袋に移し替えなければならず、こういった在庫資材の整理も時々ですが発生する必然な業務です。まだ、今年は車両が入れ替わったばかりで車両トラブルはないのですが、車両やクレーンの点検・保守も必須となる営業外行為の一つです。