山腹にある墓地脇の木々の伐採

町内の墓地管理組合様より、隣接した山よりセリ出た大木の枝より、毎年大量の落ち葉が墓地内に降り注ぐのなんとかならないかとのご相談がありました。

かろうじて導入路は高所作業車が入れる道幅であった為に高所作業車を利用しての支障木枝払いを行いましたが、もともと墓地中腹までしか入れない為に全ての枝までは届かず、一部の到達出来る枝までの剪定となりました。

残りの枝は人力で切り落とすしかなく、後日再度計画しなおして特殊剪定・伐採を行う運びとなりました。(それが1カ月前)今週始めにようやくやり残していたすべての支障木の枝下ろしと伐採を完了することができました。

管理組合会長さんを始め役員の方にもご協力をいただき、途中想定外のトラブルが発生するも補助のお陰で頓挫することなく完遂することができました。体力的にもかなり負担が大きく今週一週間は疲れを引きずりながらの業務となりましたが、失敗も含めまた一つ成長できたような気がします。

松の剪定の時期になりました。

そろそろ松の剪定に取り掛かる時期になりました。庭木としての松を形創るにはそれはそれは長い年月が掛かる訳でありまして、庭木として仕上がったものを庭に入れても3年手入れを入れずに放置すれば、中の枝が枯れ込んで形が崩れます。お客様がご自身で剪定をされていたとしても、よほどしっかりと研究をして心得のある方でないと切ってはいけない枝などを切ってしまい、形が崩れていきます。当方にご依頼のあるケースでは大概がこの形が崩れてしまった松に手を入れていくケースになります。いわゆる松の作り直しという作業になります。

この場合、まず枯れ込んだ枝を除去し、長く伸びすぎたり交差している枝などを落として、1年目はごっそり透かして骨格を取り直す操作をします。次の年に新芽の吹き具合を確認して、通常の(型どおりの)剪定を施し翌年を待ちます。3年目にもう一度型どおりの剪定を行うことで、ようやく基本の枝振りの骨格を取り戻します。あとは、通年、その松個体の芽吹きの個性やクセを見ぬいて、その松の性格に合わせた剪定方法に微調整をしていきます。

この回復操作のなかで、年を重ねるごとに芽の数が増えて、空間も密になってきて剪定作業に時間がかかるようになるのですが、このあたりが自分の能力とどれ位時間を掛けてもいいか?(料金に反映します。)と全体の形づくりとの妥協点を探し求める操作となります。他の庭師の人のコメントでも同じような悩みを抱えている投稿がありましたが、数年かけて方向性を見極める大事な操作となります。それでも、1年経った松に会うのは楽しみなことの一つであります。