新しいチェーンソーの購入検討

樹上に上がって作業を行うには当然『軽い』ことがとても有り難いのですが、断幹を行う場合に限り刃渡り(ガイドバー長さ)が幹の太さに応じて必要なのと、ある程度の力と出力が必要となります。これまで、無理してガイドバー長45cmのチェーンソーを樹上に上げて作業を行ってきましたが、さすがに4.6kgの重量のあるチェーンソーを不安定な姿勢の中で保持して作業するのは、エンジン始動も困難で繰り返し作業するのにかなり体力を消耗します。

2月入り、ちょっと大きなケヤキの剪定業務を予定しているので、改めてチェーンソー装備品のラインナップ見直しを検討しました。

候補に挙げたのはSTHILのMS-172とMS194。現物を手に取って比べてみようと近くのショップに出向きました。

MS172の方は一般向のユーザー向けに価格を抑えた新製品でハガイドバー長35cmと少し小回りが利きそうなので検討に加えましたが、重量が4.5kgとほとんど軽量とならず、かえってパワーウェイトレシオは上がっているので、どちらかというと地上作業用のチェーンソーでした。また、燃料・チェーンオイルキャップが従来のツールフリーキャップと違い単純なスクリュウ式のキャップである為に検討から外しました。これは、ゼノアのチェーンソーでも見られるツマミ式のオイルキャップであるチェーンソーを使って樹上作業をしていた時に、切り落とした枝がキャップに当たったりした時にキャップが外れチェーンオイルを浴びたことが数回あったことにより、STHILのロック機構付きのキャップの優秀ささを身をもって痛感していたからでした。一般ユーザーによる地上作業を主にターゲットにして過剰な装備を止めて価格を抑えたのはメーカーの努力だと思いますが、逆にプローユースにとっては選択肢から外れる形のマイナーチェンジとなっていました。

MS-194の方はエンジン排気量はほぼMS-172と同じなのですが、よりボディがスリムとなっていて軽量化されており、重量が3.6kgと約1kg軽量化されており手にした感覚では十分に軽く感じ取り扱い易そうでしたのでこれにしようかと思います。

価格は¥65,000、費用をどう捻出するかです。

チェーンオイルの剤質

チェーンソーにはエンジン動力にせよ電動にせよソーチェーンとガイドバーの摩耗を防ぐ為にオイルが必要となります。

通常動粘度100のオイル(結構粘り気が強い)が推奨されているのですが、結構な消費量ですし1年に1回程度は買い足さないといけないので、何か代用できないかと考えていました。

偶然車載クレーンの油圧ホースを交換する必要があり作動油を全部抜いたので、その作動油を潤滑油として代用してみました。

動粘度が46と少し柔らかめなのでもしかしたら油膜切れの危険があるのかもしれませんが、それ以上に摩擦熱によりオイルが蒸散するようで使用を続けるとオイルミスト臭がすごく、またこの作動油というのは劇物で皮膚につくとその箇所がただれたように炎症を起こしますし、ミストを吸引すると鼻腔が痛みます。自分が化学薬品に敏感という事もありますが、発ガン性の危険もあるそうなので夏場は代用を控えようと思います。