消毒の季節

 今年も消毒の季節がやってきました。近年、気温のバラツキや雨の降り方や降るタイミング、天気予報からの時間ズレなど不規則な感じが多くなってきたように感じます。前もって計画を立てていても当日に変更を余儀なくされるとか、当日行ってみたら急に風が強くなって消毒を実施するのに適さないとか、結構困ったことになっています。今年は特に虫の発生が緩やかということもあり、少し日程を遅らせていますがあまりに遅らせると梅雨に入る可能性もあり、病害菌の増殖を考えると梅雨前には防除対策を終えておきたいところではあります。

薬剤散布は風が強ければ強いほど、流れる量が多く散布効率が下がることもさることながら自分が薬剤を浴びます。防護しているつもりでも結構な量、顔や手首に浴びます。今年は特に少量浴びただけでも、すぐ痺れの感覚がでます。特に唇は顕著で痛みに似たピリピリとして感覚が夜まで続きます。毒素は体内に蓄積されるということなのだと思います。かれこれ10年近く浴び続けている訳ですので、もうレッドラインに達していて少量浴びただけでも症状が出るようになってきたのだと思います。もしデトックスの方法を知っている人がいましたら教えた下さい。

里山での仕事

先日、お客様からのご紹介により山奥深くの里山集落のお客様のお仕事がありました。

前も後も山で覆われた谷戸にあたる所で麓に住宅があり、中央部に田が広がる絵にかいたような里山集落でした。

入ってきた引き込み道の道以外に集落に出入りする道はなく、配達の車以外はめったに入ってこない場所でとても静かでいい現場でした。

周りには至る所にイノシシ除けの電気柵や防護柵があり、見た目にも自然豊かな里山であることが感じられる環境でした。

このような土地で生活を送る人々は古くは自給自足的な生活様式を送られてきたのでしょう。静けさの中に芯のしっかりとした精神的強さを備え、日々とても丁寧な生活を送られている感じが、家やその周りの整備状況から伺えました。山の中で生活を維持していくことって、色々とやること多いですよね。今日はこれを終わらせて、明日はあれを終わらせてと一つづつ丁寧に順々にこなしていくという姿勢を感じることができました。

当方はお庭の整備という役割だけを担当させていただきましたが、忘れかけていた『生きる』という根本的なことを思い起こさせていただいたような出来事でした。そして、なぜかわかりませんが、精神的な安定を取り戻すことができました。

何を隠そう、自身の血縁のルーツが山の奥であることが関係していてDNAに山の生活が残っているのかもしれません。

業務中の来訪者

冬になると鳥たちが食べ物が少なるなるのか、剪定をした時に葉の間から零れ落ちる毛虫やカメムシなどを狙ってやってきます。生きる為の捕食ですので、確実に次々獲物を落としてくれる庭師という対象は鳥たちにとってとても歓迎できる存在のようで、逃げるどころかこちらが移動する所々へ追ってきてはすぐ脇の枝にとまって様子を見ています。その姿がとても愛らしく、少し離れるとサッと地面に舞い降りて素早く獲物を啄み飛び去る様は生命の営みを間近でみられるとてもいい教材です。今年は百舌鳥(モズ)の姿を多く目にします。メジロを目撃したいのですが、メジロはどちらかというと昆虫より花の蜜を好むようなので、もう少しサザンカの花が咲いていたり梅の花が咲く頃にならないと見られないかもしれません。

チェーンオイルの剤質

チェーンソーにはエンジン動力にせよ電動にせよソーチェーンとガイドバーの摩耗を防ぐ為にオイルが必要となります。

通常動粘度100のオイル(結構粘り気が強い)が推奨されているのですが、結構な消費量ですし1年に1回程度は買い足さないといけないので、何か代用できないかと考えていました。

偶然車載クレーンの油圧ホースを交換する必要があり作動油を全部抜いたので、その作動油を潤滑油として代用してみました。

動粘度が46と少し柔らかめなのでもしかしたら油膜切れの危険があるのかもしれませんが、それ以上に摩擦熱によりオイルが蒸散するようで使用を続けるとオイルミスト臭がすごく、またこの作動油というのは劇物で皮膚につくとその箇所がただれたように炎症を起こしますし、ミストを吸引すると鼻腔が痛みます。自分が化学薬品に敏感という事もありますが、発ガン性の危険もあるそうなので夏場は代用を控えようと思います。

葛との格闘

独立起業当初から贔屓にしていただいているお客様、先代のお父様が植えられた茶の生垣が珍しく、他ではまず見当たりません。庭師が作った庭ではまず生垣に茶の木を使うことはないでしょう。(【チャドクガ】が大量発生します。何を隠そう【チャドクガ】とは【茶毒蛾】なのです。)

さて、そういうものの、結構刈り揃った茶の木というのは遠巻きに見ても美しく、確かに茶畑も綺麗だなあという印象が脳裏によみがえります。茶畑の場合は天端は丸みを帯びた刈り揃えですが、生垣の場合平に刈り揃えるので、これまた新鮮な感じがします。そして、茶の新芽の色はやはり美しいです。

さて、そんな茶の木の生垣なのですが、ようやくここ数年で綺麗に刈り揃いの面が出るようになりましたが、それまでは茶の木の根元に蔓延った葛が大量にあり、それらが茶の木を覆いつくすように天を覆うので、正味茶の木の新芽は綺麗に出揃っていませんでした。

そんな状況を改善すべく、葛専用に開発された打ち込み型枯らし剤を数年に渡り葛の根本に打ち込み続けようやくある程度抑え込むのに成功しました。

しかしながら、葛は枯れたと思った根株からでも2年くらい経つと新しい蔓が伸び出して、また横に広く細い蔓を這わせては着地し、そこに根を出して栄養を得るという恐ろしい繁殖戦略を取っている為に根絶するのが本当に難しいです。(地面スレスレの所で放射状に蔓を伸ばし、どこか一ヶ所切断したとしても迂回路から水分や養分を吸えるという構造になっています。)

毎年、蔓をむしりとるという操作を行っているのですが、撤去する以上に増殖する数が多く、ハッキリ言って根負けします。

ご新規のお客様

4月にご縁がありましてとても大きな木をお持ちの禰宜さんのお宅の木の剪定のお話しをさせていただきました。そこで実施しました枯れた大木の伐採をご覧になりご紹介をいただき、100坪の広大な敷地内にある巨大なヤマモモ他の木の剪定のお話しをいただきました。庭木でも植えられる場所によって、切られることもなければ山の木のようにどこまでも大きくなるものだと改めて感じさせられる太さと大きさでした。

山の隣地境界部の木々

山の所有地の境界というのは、杭が打ってあるのかどうかもハッキリしないし先代・先々代の人が適当に覚えていたりして、本人すらしっかりと息子に説明が出来ていないままに相続がなされてしまっていたりします。今回もお嫁さんではご主人の生前に何も聞いていなかった土地の為、ハッキリと境界が分かる人が誰もいない状況のまま、隣地の人の土地(家が建っている)の方へ竹や木が大きく張り出してしまい影を落としている為に、隣地宅の人の方から終活の一環として相談がありました。本来でしたらご本人同士話し合いを行っていただきたい所ですが、どうにも素人さんでは処置が出来ない程の大きさにまで成長してしまった木々ですので、業者からどれくらいの予算が掛かりそうかの話も含めて打診して欲しいとのことでした。

まあ、業者の見解としては「確かに素人さんでは無理な状況ですね。」という状況でしたので、業務として引き受けた上で山の所有者の方にお話しさせていただきました。

河川敷とかもそうですが、以外に昭和初期の頃っていい加減に土地の所有権を先に登記してしまった人勝ちのような土地ってありますよね。それならそれで、境界などしっかりと息子さんに説明して相続していただいて欲しいものです。

冬の風物詩

しばらくぶりの投稿となりました。更新をサボッていてすみません。💦

何せ冬の寒さは身体に堪え1日が終わると、それだけで体力を消耗した感じがあります。

業務を終えて、子ども達を児童クラブへ迎えに行き、ご飯を食べさせて入浴すると、もう自然と瞼が重く感じられ、頭は船をこぎ出します。何度かフラっと頭が揺れた所でもう、

「ゴメン、パパ疲れたから先に寝るね。」と子ども達に言い残し寝室へ向かうのでした。

母親がもう少し早く帰ってきてくれればいいのですが、母親としての自覚が無いのか、ただの仕事人間なのか、子ども達よりも自分の仕事を優先する感じの人です。

さて、冬の剪定に付きものというのは、冬はエサを見つけるのに苦労するのか、剪定をしていると必ずと言っていいほど、何かしらの鳥がすぐ近くまで来ます。

今年は百舌鳥(モズ)の姿を良く見ました。

本当に近く(1m~1.5m位のところ)まで寄ってきてはこちらをじっと見つめ、切り落とした枝と一緒に毛虫やカメムシなどが落ちると、さっとそれを拾いに降下して、ついばんで飛び去っていきます。

近くの木の枝の懐に入り込んだなあと思っていると、やはりその木の枝に刺して『はやにえ』を作っているようです。

作られた『はやにえ』が後日無くなっている所を見たことがないので、本当に後で食べているのか疑問に思う所ですが、モズならではの保存食の習性なのでしょう。

昨年まではジョウビタキを良く見かけたのですが、今年はモズばかりなので、年によって何か傾向があるのかもしれません。

いずれにせよ疲れてフッと顔を上げた時に鳥と目が合うと、何となく癒されます。

まだまだ、寒い日は続きそうですが、頑張ろうと思います。

仕事納め

年末残すところ後2週となった所で腰を痛めてしまいました。
少し長引いて年内の予定が終りきらない事態になる事を心配していましたが、思いのほか痛みからの回復が早く週末を挟んで+1日だけの養生にて復帰することが出来ました。

その後、ガッツリと樹上作業をこなし、さらに追加で新年にしようかと考えていた業務も前倒しして年内に行い少し残りはしましたが、本日仕事納めといたしました。

今年は燃料代が上がったり、全ての物の値段(資材仕入れ価格も)があがったり、金利が上がったり、急激な円安が進行したりと、色々と不安定要素がありましたが、なんとか無事に乗り切ることができました。これもひとえにお客様のご厚情によるところだと感謝しております。

この感謝をより一層のサービス品質の向上にてお返ししていくよう、次年度も継続して頑張ってまいります。今年1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

腰を痛めてしまいました。

いやーついにやってしまいました。( ;∀;)

今週1週間は急激に気温も下がり、風も強く雨もありました。
また松の剪定もあり、長時間に渡って前傾で体を遠くへ乗り出した姿勢を維持しながら手元で作業するという特殊作業もあり、下半身や腰への負担が積もっていたようでした。

本日朝、現場に向かう途中の国道23号線、矢作川に掛かる橋の所にある『現在の外気温』表示によると気温4℃、昨夜の冷え込みは激しかったらしく出かける前のフロントガラスは凍っていました。

体が冷えていることは承知していて、それだからこそ体が温まるまでは無理をせずにと気を使っていたつもりですが、やや汗をかく位に体が温まったと思って動きを早めたその時に・・・

『ゴリッ』って大きな音が腰のあたりでして、感覚的には背骨が仙骨の上で一回外れてまたすぐに嵌ったような感覚がありました。思わず「痛っ!」と叫んでしまい、その場に崩れ落ち膝をつきました。しばらくは痛みをこらえながら動くことができず、苦しい思いをしました。

「あーやっちゃったよ。。。。」そう思っても時既に遅し、どうすることもできません。
まだまだやらないといけないことが残っている現場でしたが、回復するのを待ってその後四つん這いになりながらやれそうなところだけやって今日は退出しました。

週末の間になんとか回復させて次週に臨むしかありません。
疲れが溜まっていたんだろうな・・・