事業所植栽管理②

梅雨前後は一気に植栽が成長するので、景観を綺麗に保つ必要のある事業所様の管理案件が優先されます。事業所様は手入れを行う範囲も広いので、どうしても1度に入れなかったり、期間がある内にまた違う所が気になったりしてご要望が増えたりすることがあります。

こちらの事業所様は土手の桜の管理、消毒、外周法面草刈、生垣刈込、植栽の整理と、従業員の方達が行うには全てサイズが大きすぎるので外注への発注という判断にされているのでしょう。全体が大きいのでサイズ感がバグッって木も大したことないと思って取り掛かると、とんでもない、ひとつひとつが確実に物量があり、正直結構大変です。中でも5m弱のモッコク3本立はそれぞれが幹周1m弱ある立派な株立でその姿は壮観です。アスファルトで固められている環境は通常の現場より暑く体力の消耗が激しいですが、無事に今年も勤めました。帰宅後ちょっと熱中症っぽかったですが。

事業所事務所の管理

建設会社様の事務所、色々大型の施設を担当した時に引き上げてきたりしたソテツを事務所の空き地に植えられていたのでしょう。普通に庭を作ったので入れない数のソテツがしっかりあります。長年の間放置されてきていましたので、落ちた種から子株が沢山吹きだし、現在の姿になったのでしょう。低い位置で葉が茂る個体もあり、後ろが水田ということもあり水を豊富に吸えるのでしょう。1年で近づけない程の葉が茂り低い位置の葉を切り進入路を作りながら株元まで近づかないと手入れが出来ないソテツ群となってしまっています。

毎年手入れは結構大変なのですが、草を取ってソテツの葉を刈って雄花をもぎ取って・・・
まあ大変です。またソテツの葉は嵩張るし重たいということもあり2t車2杯で400kgありました。その週、他の現場へも腰の痛みを引きずりました。しかし、持ち主の方の方が私よりも体に痛みを抱えている人ですのでしかたありません。頑張ります。

庭じまい

お客様のご実家、ご両親が亡くなられ住む人が居なくなった為に管理されていなかったお庭ですが、ご家族による法事開催に向けて一度綺麗にしたいということでご相談を受けました。

全員それぞれの家庭をお持ちですので、これから住まわれる人もなくそこの庭木を手入れし続けるのもどうかということから、一部正面側の木々を残して他は全て伐採というご依頼でした。世代交代時に「庭じまい」ということで庭を取り壊して駐車場にするという案件は良くあることですが、自分の関連するお客様では初めてのケースとなりました。しかし、時代的な背景を考えれば、これからこのような案件は増えていくものと思われます。実際、現在のお客様はご高齢な方が多いですし。次の世代の方(自分と同世代)はあまり庭に興味の無い人が多いですね。というか時代的に庭を楽しむゆとりのない時代ですね。残念な風潮です。

ちょっとした林の木の整理

今週からちょっとした小高い丘の林より外周道路や家屋の上にせり出している木の枝打ちや伐採の業務に取り掛かっています。元々は義父が依頼を受けた案件なのですが、義父が高齢によりもう高い木に登ることは避けたいし、ちょっと量が多くてやりきれないということもあるのか(真相は本人しか分かりませんが)私のところに直接話をしてやってくれということで話があり受けることにしました。

依頼主さんは、同じ町内の人なので私も知っている人なので、依頼が義父から婿に渡ったことも、そういうこともあるかと理解していただいていると思いますが、まあちょっと量があり自分も一人でやるには結構骨が折れる現場であることには間違いありません。かと言って断る理由は何もなく、自分を試す上でもちょっと負荷の高い業務もどんどん取り組んで行こうと思っています。

こういう業務は何が一番大変かと言えば、何せ木が大きいとスケール間がバグってそれ程大きくないつもりでも切り落として地上に降りるとものすごく大きく重く、片付けるのにものすごく労力を使うという点です。細かくバラさないと搬送もできませんし、バラしに時間を使っていると、すぐお客さんからクレームが入ります。(かといって、切り落とす時に細かく切り落としていると、それはそれでクレームが入るんですよね。お客さんは大きく落とすことの技術的難易度と危険性について理解が薄いので苦労します。)まあ、お客さんがどう言うかは置いて置いて、一番は自分の安全を確保することと、道路に落とすことになった時の通行者の安全性を確保する事ですので、着実に業務をこなしていこうと思います。

チェーンオイルの剤質

チェーンソーにはエンジン動力にせよ電動にせよソーチェーンとガイドバーの摩耗を防ぐ為にオイルが必要となります。

通常動粘度100のオイル(結構粘り気が強い)が推奨されているのですが、結構な消費量ですし1年に1回程度は買い足さないといけないので、何か代用できないかと考えていました。

偶然車載クレーンの油圧ホースを交換する必要があり作動油を全部抜いたので、その作動油を潤滑油として代用してみました。

動粘度が46と少し柔らかめなのでもしかしたら油膜切れの危険があるのかもしれませんが、それ以上に摩擦熱によりオイルが蒸散するようで使用を続けるとオイルミスト臭がすごく、またこの作動油というのは劇物で皮膚につくとその箇所がただれたように炎症を起こしますし、ミストを吸引すると鼻腔が痛みます。自分が化学薬品に敏感という事もありますが、発ガン性の危険もあるそうなので夏場は代用を控えようと思います。

葛との格闘

独立起業当初から贔屓にしていただいているお客様、先代のお父様が植えられた茶の生垣が珍しく、他ではまず見当たりません。庭師が作った庭ではまず生垣に茶の木を使うことはないでしょう。(【チャドクガ】が大量発生します。何を隠そう【チャドクガ】とは【茶毒蛾】なのです。)

さて、そういうものの、結構刈り揃った茶の木というのは遠巻きに見ても美しく、確かに茶畑も綺麗だなあという印象が脳裏によみがえります。茶畑の場合は天端は丸みを帯びた刈り揃えですが、生垣の場合平に刈り揃えるので、これまた新鮮な感じがします。そして、茶の新芽の色はやはり美しいです。

さて、そんな茶の木の生垣なのですが、ようやくここ数年で綺麗に刈り揃いの面が出るようになりましたが、それまでは茶の木の根元に蔓延った葛が大量にあり、それらが茶の木を覆いつくすように天を覆うので、正味茶の木の新芽は綺麗に出揃っていませんでした。

そんな状況を改善すべく、葛専用に開発された打ち込み型枯らし剤を数年に渡り葛の根本に打ち込み続けようやくある程度抑え込むのに成功しました。

しかしながら、葛は枯れたと思った根株からでも2年くらい経つと新しい蔓が伸び出して、また横に広く細い蔓を這わせては着地し、そこに根を出して栄養を得るという恐ろしい繁殖戦略を取っている為に根絶するのが本当に難しいです。(地面スレスレの所で放射状に蔓を伸ばし、どこか一ヶ所切断したとしても迂回路から水分や養分を吸えるという構造になっています。)

毎年、蔓をむしりとるという操作を行っているのですが、撤去する以上に増殖する数が多く、ハッキリ言って根負けします。

工場法面の草刈り

中秋の名月も過ぎ、土手にススキの穂が目立つようになってきました。

夏の間に草刈りしていればよかったのですが、コロナ罹患による自宅療養期間があったり、母親の葬儀があったりと今年の夏はバタバタとしており、秋になってからの草刈りとなってしまいました。

セイダカワアワダチソウとヌスビトハギが猛威をふるっており、全身写真のごとくヌスビトハギの種が服について大変でした。

何気に草の種やら埃?花粉?がアレルギー体質に反応して喘息も盛り返し、体調管理に影響がありそうです。

防草対策工事

自分たちでは何も植えてなくても、近隣の条件によっては鳥が種を運んできたりして、知らない内に敷地に木が生えてしまうことはあります。

特に多いのが『クロガネモチ』・『クスノキ』・『ハゼノキ』などです。

気が付いたら、小さいうちに手で抜ける間に抜いてしまうのが一番なのですが、なぜか皆さん気づかずに十分な太さになってどうにもならなくなった頃に相談にみえます。

「もっと早い内に言ってもらえれば。。」というのが定型句になってきました。

今回は隣地の地主さんより処理要望の話も出て緊急な対策工事となりました。

クロガネモチ自生
伐採・枯らし剤打ち込み
クスノキ・ハゼ
ドクダミ
ナンテン他

ドクダミの根を残すとやっかいなので、全て掘り起こしながら根をひとつづつ全撤去しました。

ハゼの根が細い隙間に張って土間の反対側まで来ていました。恐るべし。
15年間くらい何もしてこなかったそうです。(^^;

本日は雨によりここまで。G.W.中には防草シートを敷いて砂利を敷いて完成の予定です。

トラックあおり修繕

昨年8月、前のトラッククレーンがクレーントラブルに加えエンジントラブルを抱えていたのでトラックを更新しました。そのトラックは中古再生トラックでしたのでボディのあちこちは鈑金・溶接により作り直してあるトラックでした。あおり内側の板はメーカー標準ですと張替え不可能なのですが、元々作り直しの時に張り替えていますし、今後も張り替えることが出来るような構造に造り替えられていました。しかし、溶接品質が思わしくなく3月頃に荷台あおり内側の板を押さえていたバーが取れ、外れてはこないものの、早いこと修理しないといけないなあと思っていた所でした。

ようやく、念願の溶接機を入手したので自力修理を試みることにしました。

あおり内側の板を外側からボルトを外し取り外して、錆を除去。溶接する為にアースを取る場所の塗装を剥がし、押さえ板の接合部分のサビと塗装を取ります。

押さえ板とあおり本体は突合せ溶接の為、押さえる板厚分のシム板を挟んで位置合わせをします。

溶接部材を当てがってみたところ

寸法はそれほど狂ってなく、隙間が大きく開いている訳でもないので、比較的容易そうです。

テストの結果、溶け込みは半自動の方が良さげでしたので、アークスタートのしやすさからも半自動溶接で溶接することにしました。

さて、結果は・・・・

うん。まずまずではないでしょうか?強度的に不安は残りますがひとまずしっかりと着いているのでヨシとします。

接合部分を再塗装して終了です。

生垣植栽

今から40年くらい前でしょうか。ちょう昭和40年代だと思います。家を建てる時に生垣としてカイズカイブキがよく使われていました。(東海地方では)何しろ丈夫ですし安い木だったからだと思います。ほとんど枯れることはないのですが、時が経つと厚みが出すぎて、それを戻そうとして切り戻すと(葉が無くなる所まで切りもどしてしまうと)もう新芽が出なくなり枝が枯れてしまい生垣としての機能を果たさなくなってしまうということが良くあります。

そういう意味でカイズカイブキ生垣は結構管理が大変な木なのですが、素早く密になって目隠しとしての役割を果たしてくれたり排気ガスにも強かったりすることが工場などでも良く使われた理由でしょうね。

今回もカイズカイブキが外側フェンスも飲み込んで、さらに車道側までせり出して歩行帯を塞いでいたので切り戻したのですが、案の状再生しなかったのでラカンマキに植え替えしました。