サルスベリの移植

ようやく冷たい風が吹き続ける冬を抜けて、春らしい暖かい日差しが心地よい日がつづくようになってきました。日陰に入るとまだ少し空気は冷たいですが、風がやさしくなっただけでも十分に春の訪れを感じることができます。

そんな昨日はサルスベリの移植を行いました。
お客様のお子様が庭の芝生でフットサルをする為にゴールを設置するのに邪魔になるということで庭の築山の方に移植することにしました。

もともとは門被りの松が植えられていたのですが10年ほど手付かずの間にすっかり形が崩れてしまって、これをもとの形にもどすのも・・・ということで昨年の夏に伐採を決意したものです。

松がなくなり、他の庭の木々もいつのまにか枯れてしまったようで何もなかったので、逆に現在は寂しくなっていたところでした。

今回実際に移植してみて、思いのほか大きいサルスベリだったことに気が付きました。根が浅く遠くに入り込んでいましたので、失った部分が多く本来であればもう少し大きさを切り詰めた方がいいのですが、予想以上の形の大きさと立派さにあえて厳しい条件となるでしょうけれども切り詰めなしにしました。

今後、活着するまでの水やりが成否をわけると思います。
ちゃんと着いておくれよ。

珍しいソテツの剪定

本日は昨日飛込にて急遽電話が入った
「ソテツ」だけの剪定ご依頼のお客様。
雨の切れ間に入れ込みで行いました。
最初「ソテツだけ?」と甚だ不思議に思いましたが、現地に入ってすぐに理解しました。他にも庭木はあるのですが・・・どうでしょう、かれこれ10年くらい手が入っていない状態で、今更手入れをするのもどうかというような状態。少しずつ形を修正したとしても形をある程度整えるまでに5年はかかるような状態でした。ソテツに関してだけ言えば、形というのは崩れようがなくただ葉が開き垂れ下がって隣同士触って詰まった状態になり光を遮るような状態となります。その余分な葉を処理することで整った状態を取り戻すことができます。ご依頼の趣旨も部屋まで光が届くようにすることが目的でした。いちばん大きなもので2.5m程度の立派なソテツで、6本の株立があり十分な大きさでした。大きなリゾートホテルのエントランス前ロータリーとか大規模な建造物の前に植えても十分見栄えのある珍しいソテツでした。おそらく家主さんはそれほどのこだわりもなさそうですので移植も考えましたが、入り口納屋門がくぐり抜けられないことに気づき断念しました。いや、もったいない。