かねてから、ちょっとした道具類の補修やトラックのボディの修繕などに溶接機があったらいいなと切望していた家庭用小型溶接機ですが、とうとう買っちゃいました。
「100Vの溶接機では使い物にならない」とか「溶接強度が心配」という声も聞かれ、SUZUKIDやアストロプロダクツなどホームセンターでも目にする小型溶接機がある中で、色々とYou Tubeやらレビューやらを参考にしながら、ハイガー産業の溶接機にすることにしました。
購入したものはコレ
ハイガー産業『HG-MAG/MMA-100A』
100Vの小型溶接機で半自動溶接と溶接棒による被覆アーク溶接の両方を利用できるモデルです。当方半自動溶接は初めてで、もし購入しても上手くいかなかった場合に困ってしまうので、その保険として被覆アーク溶接も可能なモデルにしました。溶接機というのは機械の個体差もあって、購入したからすぐ納得のいく溶接が出来るという訳ではなく、まず機械の特性をつかまないと使いこなすことができません。
まずはこの機械がどれ位の性能があるのかを試してみました。
左の写真がφ0.8mmのフラックス入りワイヤによる溶接で、右の写真がφ1.6mmの溶接棒による溶接の試行結果です。最初の内はアークが飛び始める距離もワイヤの送給速度も手探りで、アークが飛んだと思ったらワイヤーが出すぎて途切れたり、逆にワイヤーがちぎれ落ちたりと上手く行きませんでしたが、ワイヤー送給速度も調節可能ですし、電流値もダイヤル一つで調整可能ですので、繰り返しトライすることで、ある程度のビードが出来るようになりました。母材は板厚5mmのS45Cです。φ0.8mmのワイヤの場合最大板厚が2mm迄と書いてあったので、やはり溶け込み不足は否めませんがそれでも1mm程度の深さまでは溶け込んでビードが形成されているように見受けられます。溶接棒の方はとにかくアークスタートが難しく、さらにアークスタートしたと思ったらくっついてしまってばかりで、まともにアークを飛ばすこともままなりませんでした。やっとの思いでアークを連続させてもすぐに溶接棒が一気に溶け落ちて距離がでてアークストップしてしまうありさまでした。また、φ1.6mmの溶接棒では母材板厚5mmは厳しくて殆ど母材が溶け込むことは無く、溶接棒のダマが散々と散るという結果になりました。これについては次回φ2mmの溶接棒を使って再度挑戦してみようと思います。繰り返しアークを飛ばして母材が温まってきたらもしかしたら上手く溶け込むかもしれません。でも母材の熱による変形を覚悟しないといけませんね。薄板ものは半自動溶接の方が合っているように感じました。
次回は実際に一輪車の補修とトラックのあおりの補修を行おうと思います。