「花が咲かない」とご相談を受けたお客様について、状況を確認し剪定を施しながら肥料を投与するなどして3年程、開花を目指した処置を施してきました。今年は昨年夏の日照が多かったことも受けて、複数のお客様より「今年はとても綺麗に咲きました。」という喜びのご報告をいただいております。庭師としましてもとても嬉しいご報告です。綺麗に咲くと、所有者の方だけでなく、近隣の方や来訪者の方々も嬉しく思ったり「綺麗ですね~」と交流が生まれたりして歓びが広がっていくのが嬉しい事です。このキッカケがその人の行動を変え、その人のその後の人生が変わっていくことが本当に起こっていくことが興味深いことです。
枝垂れ桜と思い込んでいた我が家の桜が実は
昨日自宅の芝生に生えてきた草抜きをしていた所、燐家の旦那さんが我が家を挟んで離れた畑に行かれる途中に足を止めて、我が家に植えられている桜の話になりました。
私自身、今年は咲かないだろうと思っていた所綺麗に咲いて舞い上がっていたためにあまり気に留めていなかったのですが、元所有者の方から「枝垂れ桜」と聞いていたので「枝垂れ桜」と答えました。しかし、隣家のご主人「枝垂れ桜にしては色が白いですね。」と一言。この一言で私も目覚めて「確かに枝垂れ桜にしては白いですね。」と返答。
ここから、私の頭の中で巡り巡って結局その場では回答が出ませんでしたが、隣家のご主人の気づきが正解でどうやら、これまでの仕立てで枝垂れにしてあるだけで種的には枝垂れ桜ではないことは推測できましたし自分自身合点が行きました。確かに思い起こしてみるとソメイヨシノだと聞いた覚えもありますが、その後色々と細かく見ていきますとソメイヨシノでもなさそうです。植物の同定というのは、一年の変化も含め全ての季節の状態を確認しないと特に派生種の多い種類ですととても困難です。どうやら今のところいちばん可能性が高いのは「オオシマザクラ」だと思っています。「ソメイヨシノ」はこの「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の交配種とされており一代種で実をつけませんので、もう少し後で実を付けれればさらに「オオシマザクラ」である可能性が高くなります。
「調べておきます」と回答をした手前、早く教えてあげたい気持ちで気が逸るのですが特定するのには最終的には冬の姿をもう一度確認するまでかかりそうです。
3年越しの開花
庭木は枝振りや葉が風にそよぐ姿を眺めるのも一興ですが、やっぱり花をつける木は花が咲いてこその木ですし、それを楽しみに庭にいれているものです。特に春はあちらこちらで梅に始まりサンシュユ・モクレン・サクラにハナモモと次々に綺麗な花が開花して私たちを楽しませてくれます。
時として花を楽しみにして庭に入れた木の花が咲かないと相談を受けることがあります。このケースでも大きさは十分な山桜が咲かずにいるということで、3年程前から開花に向けた改善処置を施してきました。花は条件さえ整えば必然的に咲くものです。咲かないということは何か良くない状態に陥っている訳ですのでひとつづつその条件を改善していけば、必ず花は咲きます。自然はまったくもって必然です。満開に咲き誇り嬉しい限りです。この時期は毎年ですが庭師をやっていて良かったと思う時であります。
根上り松の剪定
昨日植栽した根上り松ですが、しばらく手入れがされていなかった為に形が崩れてしまっている為に、これから形を回復する為に本日剪定を施しました。作り直しの為にほとんどの枝を一旦落とすことになり、スケスケになりました。基本的な形を戻すのに3年はかかりそうです。
根上り松の移植
お客様宅の五葉松が原因不明で枯れ込んでしまった為に、そのお客様が私が入る前の庭師さんに預けていた「根上がり松」を枯れてしまった五葉松の代わりに戻すことになりました。ここで、「根上がり松」をご存じない人の為に簡単に説明しますと、生育過程で根の周りを特別に覆って堆く高く土を盛っておいて、根が下に張るにしたがってすこしずつ盛土を解いて根元を露わにし、まるで根が木を持ち上げているように仕立て上げられた松のことです。とても生命力を感じられる仕立てです。
で、植替えの為に掘り進んでいったところ・・・枯れ込みの原因は根腐れでした。何でもここの土地は下の層に鋳物砂が埋め込んであるそうで、その上に植栽が施されていたので、その層に根が到達したために根腐れを起こしたようでした。(そんなの知り得ていないし、突然枯れてびっくりですが、家主さんはその土壌の事実を知っていたハズなので、なんとなく枯れた理由を理解していたのかもしれません。)いちおう、埋め戻しには客土を使いましたが、ギリギリの空間での植替えであった為に再度同じことが繰り返されないか少し心配です。ちょっと預かりの間の剪定が省略されていたようで、戻す前に緊急で剪定したらしく形が崩れているのが残念ですが、2・3年掛けて形を戻していこうと思います。


SMSメール誤送信
今日は土曜日でしたが、家内は仕事に出かけました。
この時期の職場の周りの人も多分にもれず出勤しているようです。
まあ、考えてみれば当然なのですが。
家内を迎えに行き「着いたよ」と携帯にショートメールしたつもりが・・・
保育園父母の会の役員さんへ誤送信していました。(笑)
速攻で「誤送信です。すみません」とメールしたところ・・
「(笑)」とだけ返信がありました。恥ずかしかったです。
誤送信は絶対にしないと思っていたのですが、とうとうやってしまいました。
自宅工事
今日は雨模様の天気でのスタートでしたが、午後より天気も回復したために約一年手つかずであった自宅の整備工事を行いました。
アプローチはまだ子供が小さいので子供でも段差を自分で登れるように低い段差とし、家内が買い物をして片手に荷物、片側に子供と手をつないで一緒に歩けるように十分に幅をとりました。また、車を玄関正面側に止めて直線的に入れるように幅広の通路をそのまま駐車場へつなぎ、来客の人ならびに配達業務の人用に通路は折り曲げポストの方へ誘導する経路を取りました。あまりこちらの通路を自分達が使うことはありません。施工途中のある日、舗装材を敷いてない途中の部分に水が溜まって日が暮れてから荷物を届けてくれた宅配配達員の人が水たまりに嵌るという事件もありました。今週の雨上がりを狙って颯爽と未完工事を完了させたので、もう大丈夫だと思います。


そして、通路工事が完了したので、念願だった植栽工事を行いました。先日、お客様のところから引き受けた枝垂れ桜を入れてみたら、想像以上に大きくてびっくりしました。掘り取った時は田んぼの端に植えられていたので大きさを感じなかったのですが、実際庭に入れますとその枝張りの大きさにより4畳程の空間を占有しました。^^;
もう一本モッコクを袖垣の代わりに入れ少し雰囲気が引き締まりました。今日はこれにて終了で今後また松や娘の生誕の時に記念に買ってきたハナカイドウやハナミズキなど順に入れていこうと思っています。



桜は入れたとたん、道行く人が「いいね~」と声をかけてくださるのですが、皆「見るにはいいけど毛虫がたくさんつくから管理がねえ・・・」と口をそろえて言われるのでした。さすが農村地帯で皆分かっていらっしゃる。(笑)
でもやっぱり他人のものでも桜の木を見ると皆心躍って足を止めるものですね。
植えてよかったです。^^
まあ、自分の場合は道行く人向けというよりは娘の為に植えたのですけどね。でも、誰もが喜んでくれればそれでいいです。
桜は昨年に移植の為に根切り・根回しを行い、今年移植を行いましたので花が遅れていますが、つぼみが開きかけていてこの調子なら明日開花しそうです。とても楽しみです。
2017年の桜
今年は寒波が流れ込む日が続いて4月に入ってもまだ桜が開花していませんでした。先日の雨上がりからようやく日中の陽差しが強く感じられるようになり、早速桜の花も反応しました。ようやく今日が満開でした。
今週末は雨の予報ですので、早速散ってしまわないか心配です。
今年は桜の開花が遅れています
明日から小中学校では新学期が始まり、新入社員の人たちは新しい生活がはじまりました。今年は春分を過ぎても寒気の流れ込みが強くて朝夕冷え込んだり、一昨日も強い寒気団の通過によって急激な雨や雷が発生しました。4月に入ってもまだその影響か急激に暖かくなったという実感がわかずにいます。そのような気候のせいで今年は桜の開花が遅れています。つぼみは十分に膨らんでいますので、もうひと押しの気温上昇があれば翌日パっと華やかに咲いた桜の景色がみられると思います。ただ心配なのは明日から週末にかけての天気予報は雨・・・雨でなければ絶好の花見週末になるハズでしたが、花散らしの雨になる可能性もあります。出来ることならば1週~2週の週末の間くらい花見気分を楽しみたいものですね。
皆さんは花見に対する思い入れや思い出などありますか?
枝垂れ桜掘り取り
お客様によっては、お庭と違う場所にそのうち庭にいれようと思って育てながら保有している木を数本保持してみえる方がみえます。苗木の時に買ってきたりもらってきたりして、その時はとりあえず空き地に植えておくかといったように何気なく植えられて、その後正式に庭に入れるということをしないまま大きくなってしまったということは良くあることです。特に私たち庭師のように木の維持管理を生業にしていない人がこまめに保持木の手入れをして形を綺麗に保っておくということは時間的にも意欲的にも困難なことだと思います。そして、大きくなりすぎてしまって、庭に入れる場所が無くなってしまったり違う木を入れたくなったりして、その木を持て余してしまう結果となってしまうことも時としてあります。
今回もかなり立派に成長した木なのですが、庭に入れる前にご主人がお亡くなりになり移動させる人がいなくなってしまった為にもう切り倒すかと言っていたものを当方がもらい受けることにしました。結構に枝を張った枝垂れ桜です。持ち帰って改めて眺めますと結構幅があり、どこに入れようか思案しています。
