3年越しの開花

庭木は枝振りや葉が風にそよぐ姿を眺めるのも一興ですが、やっぱり花をつける木は花が咲いてこその木ですし、それを楽しみに庭にいれているものです。特に春はあちらこちらで梅に始まりサンシュユ・モクレン・サクラにハナモモと次々に綺麗な花が開花して私たちを楽しませてくれます。

時として花を楽しみにして庭に入れた木の花が咲かないと相談を受けることがあります。このケースでも大きさは十分な山桜が咲かずにいるということで、3年程前から開花に向けた改善処置を施してきました。花は条件さえ整えば必然的に咲くものです。咲かないということは何か良くない状態に陥っている訳ですのでひとつづつその条件を改善していけば、必ず花は咲きます。自然はまったくもって必然です。満開に咲き誇り嬉しい限りです。この時期は毎年ですが庭師をやっていて良かったと思う時であります。

根上り松の剪定

昨日植栽した根上り松ですが、しばらく手入れがされていなかった為に形が崩れてしまっている為に、これから形を回復する為に本日剪定を施しました。作り直しの為にほとんどの枝を一旦落とすことになり、スケスケになりました。基本的な形を戻すのに3年はかかりそうです。

根上り松の移植

お客様宅の五葉松が原因不明で枯れ込んでしまった為に、そのお客様が私が入る前の庭師さんに預けていた「根上がり松」を枯れてしまった五葉松の代わりに戻すことになりました。ここで、「根上がり松」をご存じない人の為に簡単に説明しますと、生育過程で根の周りを特別に覆って堆く高く土を盛っておいて、根が下に張るにしたがってすこしずつ盛土を解いて根元を露わにし、まるで根が木を持ち上げているように仕立て上げられた松のことです。とても生命力を感じられる仕立てです。

で、植替えの為に掘り進んでいったところ・・・枯れ込みの原因は根腐れでした。何でもここの土地は下の層に鋳物砂が埋め込んであるそうで、その上に植栽が施されていたので、その層に根が到達したために根腐れを起こしたようでした。(そんなの知り得ていないし、突然枯れてびっくりですが、家主さんはその土壌の事実を知っていたハズなので、なんとなく枯れた理由を理解していたのかもしれません。)いちおう、埋め戻しには客土を使いましたが、ギリギリの空間での植替えであった為に再度同じことが繰り返されないか少し心配です。ちょっと預かりの間の剪定が省略されていたようで、戻す前に緊急で剪定したらしく形が崩れているのが残念ですが、2・3年掛けて形を戻していこうと思います。

根腐れ
根上がり松

SMSメール誤送信

今日は土曜日でしたが、家内は仕事に出かけました。
この時期の職場の周りの人も多分にもれず出勤しているようです。
まあ、考えてみれば当然なのですが。

家内を迎えに行き「着いたよ」と携帯にショートメールしたつもりが・・・
保育園父母の会の役員さんへ誤送信していました。(笑)
速攻で「誤送信です。すみません」とメールしたところ・・

「(笑)」とだけ返信がありました。恥ずかしかったです。
誤送信は絶対にしないと思っていたのですが、とうとうやってしまいました。

自宅工事

今日は雨模様の天気でのスタートでしたが、午後より天気も回復したために約一年手つかずであった自宅の整備工事を行いました。

アプローチはまだ子供が小さいので子供でも段差を自分で登れるように低い段差とし、家内が買い物をして片手に荷物、片側に子供と手をつないで一緒に歩けるように十分に幅をとりました。また、車を玄関正面側に止めて直線的に入れるように幅広の通路をそのまま駐車場へつなぎ、来客の人ならびに配達業務の人用に通路は折り曲げポストの方へ誘導する経路を取りました。あまりこちらの通路を自分達が使うことはありません。施工途中のある日、舗装材を敷いてない途中の部分に水が溜まって日が暮れてから荷物を届けてくれた宅配配達員の人が水たまりに嵌るという事件もありました。今週の雨上がりを狙って颯爽と未完工事を完了させたので、もう大丈夫だと思います。

  配達員さん嵌る
アプローチ工事完了

そして、通路工事が完了したので、念願だった植栽工事を行いました。先日、お客様のところから引き受けた枝垂れ桜を入れてみたら、想像以上に大きくてびっくりしました。掘り取った時は田んぼの端に植えられていたので大きさを感じなかったのですが、実際庭に入れますとその枝張りの大きさにより4畳程の空間を占有しました。^^;
もう一本モッコクを袖垣の代わりに入れ少し雰囲気が引き締まりました。今日はこれにて終了で今後また松や娘の生誕の時に記念に買ってきたハナカイドウやハナミズキなど順に入れていこうと思っています。

枝垂れ桜植え付け
モッコク掘り取り(ちょっと雑なのは自宅向けなので)
モッコク植え付け

桜は入れたとたん、道行く人が「いいね~」と声をかけてくださるのですが、皆「見るにはいいけど毛虫がたくさんつくから管理がねえ・・・」と口をそろえて言われるのでした。さすが農村地帯で皆分かっていらっしゃる。(笑)
でもやっぱり他人のものでも桜の木を見ると皆心躍って足を止めるものですね。

植えてよかったです。^^
まあ、自分の場合は道行く人向けというよりは娘の為に植えたのですけどね。でも、誰もが喜んでくれればそれでいいです。

桜は昨年に移植の為に根切り・根回しを行い、今年移植を行いましたので花が遅れていますが、つぼみが開きかけていてこの調子なら明日開花しそうです。とても楽しみです。

明日咲きそう

2017年の桜

今年は寒波が流れ込む日が続いて4月に入ってもまだ桜が開花していませんでした。先日の雨上がりからようやく日中の陽差しが強く感じられるようになり、早速桜の花も反応しました。ようやく今日が満開でした。

今週末は雨の予報ですので、早速散ってしまわないか心配です。

今年は桜の開花が遅れています

明日から小中学校では新学期が始まり、新入社員の人たちは新しい生活がはじまりました。今年は春分を過ぎても寒気の流れ込みが強くて朝夕冷え込んだり、一昨日も強い寒気団の通過によって急激な雨や雷が発生しました。4月に入ってもまだその影響か急激に暖かくなったという実感がわかずにいます。そのような気候のせいで今年は桜の開花が遅れています。つぼみは十分に膨らんでいますので、もうひと押しの気温上昇があれば翌日パっと華やかに咲いた桜の景色がみられると思います。ただ心配なのは明日から週末にかけての天気予報は雨・・・雨でなければ絶好の花見週末になるハズでしたが、花散らしの雨になる可能性もあります。出来ることならば1週~2週の週末の間くらい花見気分を楽しみたいものですね。

皆さんは花見に対する思い入れや思い出などありますか?

 

枝垂れ桜掘り取り

お客様によっては、お庭と違う場所にそのうち庭にいれようと思って育てながら保有している木を数本保持してみえる方がみえます。苗木の時に買ってきたりもらってきたりして、その時はとりあえず空き地に植えておくかといったように何気なく植えられて、その後正式に庭に入れるということをしないまま大きくなってしまったということは良くあることです。特に私たち庭師のように木の維持管理を生業にしていない人がこまめに保持木の手入れをして形を綺麗に保っておくということは時間的にも意欲的にも困難なことだと思います。そして、大きくなりすぎてしまって、庭に入れる場所が無くなってしまったり違う木を入れたくなったりして、その木を持て余してしまう結果となってしまうことも時としてあります。

今回もかなり立派に成長した木なのですが、庭に入れる前にご主人がお亡くなりになり移動させる人がいなくなってしまった為にもう切り倒すかと言っていたものを当方がもらい受けることにしました。結構に枝を張った枝垂れ桜です。持ち帰って改めて眺めますと結構幅があり、どこに入れようか思案しています。

いつもの土屋さん

植栽を行う時は出来る限り植栽に適した土を購入して搬入するようにしています。

いつも仕入れ先は安城市の久野商店さん。

大将がとてもマニアックで地質学的に見当をつけて良質な土が出そうな土地の権利を借りて掘り起こしやや粘土寄りの砂利の少ない植栽に適した土を提供してくれています。植栽に適しているというのは「団粒構造」と言い、サラサラすぎてもダメで固まり過ぎてもダメで、ある程度の大きさで固まった群があり適度な隙間をもつ構造が透水性と保水性の両方を適度なバランスで保有するいい土壌ということになります。水分を保持した時に所々が団子状に集まり水を保持し、それらの間は空隙があって根が呼吸をすることが出来、隙があることで水は下に降りていくことが出来るという状態です。このことは植栽に限らず植物全般に通用することなので植栽用の他に農業用の土も提供されています。

この久野さんのスゴイ所はとにかくマニアックで突き詰めなければ気が済まない性分で、現在はセラミック用の土なども研究し提供出来るように考えてみえるようです。家庭菜園を始めようと思っている方など、始めの基礎となる土としてまず粒度のハッキリとした土を入れてみるのもいかがでしょうか。

久野商店
安城市小川町高曽根
「土のデパート」の看板が目印

 

剪定のご依頼ですが

剪定の業務については、決まって毎年入らせていただくお客さまと、気になった時に電話をもらって訪問するお客様とがあります。
時として2年・3年程お電話が途切れると「ああ、もう他の業者さんに移ってしまわれたかな?」などと思い、こちらから連絡を取ることは遠慮します。(結構心配はしているのですけどね。)

しかし、時として数年の空き期間ののちに突然電話がかかってくることもあります。今回も新規のお客様のつもりで見積訪問に行く旨をお伝えして調べ直してみたところ以前に訪問したことのあるお客様でした。

時としてあることです。