消毒のお話し

春になると木々の芽が動き出します。4月に桜の花が散りますと一斉に新緑が勢いよく出そろいます。梅・桜は春先に美しい花を楽しませてくれますが、花後のこの時期どうしてもすごい数の害虫がつく木でもあります。梅のアブラムシは葉をしわくちゃにしてしまいますし、桜につく毛虫は小さいお子さんがいる家庭などでは子供を木に近づけさせないなどと良く耳にします。また、モクレンなどのコブシ系の木にも大きな虫がついくこともあります。(結構場所によってついたりつかなかったりします。)まだ、イラガなどの虫が動きだすには少し時間がありますが、もう少したちますと必ずと言っていいほど出てきます。それぞれの木や個体によって害虫の種類や発生する時期が違うのでなかなか完璧には対応できないのですが、5月中旬を目途に消毒を1回行うようにしています。発生する時期がずれてしまったりすると効果も薄れてしまうのが消毒の難しい所ですが、本来ですと2週間~1か月に1回の割合で複数回(発生する期間の間中)実施することが完全なる対応です。なかなかそこまでの労力は掛けられないというのが業者でも頭の痛い問題です。冬の間に越冬中のサイクルを絶つ処置を行うというのもかなり有効な手段ではあります。

世間はG.W.ですね。

世間は今日よりG.W.に突入をしてFACEBOOKやTWITTERなど各SNSではなんとかG.W.を満喫しようという意気込みの投稿や、「どうせ変わらず仕事だし」みたいな諦めの投稿であふれかえっています。(笑)

そういう当方は、特に変わらない日常です。普段できていていない備品関係の整理や業務の段取り、道具のメンテナンスや問い合わせがあれば見積にだって出かけます。G.W.だからと言って長期の旅行などの計画は立てていません。個人事業主たるもの対応の速さが命だと思っています。

昨日のお客さま、海外赴任の為に8年程家を空けられているうちに伸びてしまった木々を今回整理しなおしました。思っていたよりは荒れていませんでした。
想像していたより軽い負荷でしたので、余裕でスッキリと業務を終えることができました。

時として仕事にせよ観光にせよ海外に行かれるようなお客様のお宅ですと、近隣ではない珍しいお菓子を出して下さることがあります。
今回、出していただいたお茶菓子が美味しくて後で調べてみましたら東京の南青山にあるお洒落なカフェで提供されているパイナップルケーキだということがわかりました。どうりでお洒落で手が込んでいるお菓子だと納得しました。こういう普段口にしないお菓子をいただいたりしますと、妙に嬉しくなってテンションが上がってしまいます。G.W.だからかもしれませんが。(笑)

皆様、G.W.は気分が浮かれがちですが安全等には十分に気をつけてそれぞれの連休をお楽しみください。

桜の力

今日も桜の力を感じる出来事がありました。

昨年までなかなか咲かなかった桜が、今年になって満開に咲き誇ったお客様のお宅がありました。先日の嵐にてほぼ散ってしまった為に本日剪定を行いました。

お客様宅の2軒お隣の夫婦が散歩で前を通り、「この木は何ですか?」と桜の隣に植えられている剪定中の木のことを尋ねてきました。私は「モクレンです。」と答えました。このモクレンも毎年咲かずに、今年も昨年の剪定が遅かったせいか残念ながら咲きませんでした。私は続けて「このモクレンはまだ、咲かせる為の調整の過程で来年か再来年には咲くと思います。」と言いました。

ご近所さんは。「紫ですか?白ですか?モクレンも咲くと綺麗ですね。楽しみにしています。」と。

やっぱり桜が咲くと、通りすがりの人は絶対見ていることを改めて認識しました。
そして、口にこそ出さないものも心の中で「おおー綺麗に咲いた」と思って必ずと言っていいほど次の年も咲くことを楽しみにしています。そして、桜にとどまらず、同じ所に植えられている木についても興味が沸き、どんな花が咲くのか興味を持ったりされるのでした。日本人の心と桜はきっと深い所で結びついているのだと思います。

ご近所さんのお仕事

当方が住んでいる周りは、前の世代の方々が梨畑をやられていた方が多いです。

昨日のお客様は、同じ班内の青年部お知り合いのお宅でしたが、その昔梨畑であった区画の外周部に植えられている暴風木の整理でした。5年程、放置されていたようで3m以上の高さに茂っていました。なにせ、区画が1反ありますので、その2辺だけでも50m近くあります。お客様自身があらかじめ枝落としを始められて、ご自分では落とせない高さや太さの木だけ当方が枝打ちし片付けを一緒になってやりました。1日半掛けて1.2トンの枝葉を片付けました。

慣れているとはいえ筋肉通です。奥さん、良く頑張ってくれました。

 

「今年は開花しました」というご報告をいただいております。

「花が咲かない」とご相談を受けたお客様について、状況を確認し剪定を施しながら肥料を投与するなどして3年程、開花を目指した処置を施してきました。今年は昨年夏の日照が多かったことも受けて、複数のお客様より「今年はとても綺麗に咲きました。」という喜びのご報告をいただいております。庭師としましてもとても嬉しいご報告です。綺麗に咲くと、所有者の方だけでなく、近隣の方や来訪者の方々も嬉しく思ったり「綺麗ですね~」と交流が生まれたりして歓びが広がっていくのが嬉しい事です。このキッカケがその人の行動を変え、その人のその後の人生が変わっていくことが本当に起こっていくことが興味深いことです。

枝垂れ桜と思い込んでいた我が家の桜が実は

昨日自宅の芝生に生えてきた草抜きをしていた所、燐家の旦那さんが我が家を挟んで離れた畑に行かれる途中に足を止めて、我が家に植えられている桜の話になりました。
私自身、今年は咲かないだろうと思っていた所綺麗に咲いて舞い上がっていたためにあまり気に留めていなかったのですが、元所有者の方から「枝垂れ桜」と聞いていたので「枝垂れ桜」と答えました。しかし、隣家のご主人「枝垂れ桜にしては色が白いですね。」と一言。この一言で私も目覚めて「確かに枝垂れ桜にしては白いですね。」と返答。
ここから、私の頭の中で巡り巡って結局その場では回答が出ませんでしたが、隣家のご主人の気づきが正解でどうやら、これまでの仕立てで枝垂れにしてあるだけで種的には枝垂れ桜ではないことは推測できましたし自分自身合点が行きました。確かに思い起こしてみるとソメイヨシノだと聞いた覚えもありますが、その後色々と細かく見ていきますとソメイヨシノでもなさそうです。植物の同定というのは、一年の変化も含め全ての季節の状態を確認しないと特に派生種の多い種類ですととても困難です。どうやら今のところいちばん可能性が高いのは「オオシマザクラ」だと思っています。「ソメイヨシノ」はこの「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の交配種とされており一代種で実をつけませんので、もう少し後で実を付けれればさらに「オオシマザクラ」である可能性が高くなります。
「調べておきます」と回答をした手前、早く教えてあげたい気持ちで気が逸るのですが特定するのには最終的には冬の姿をもう一度確認するまでかかりそうです。

3年越しの開花

庭木は枝振りや葉が風にそよぐ姿を眺めるのも一興ですが、やっぱり花をつける木は花が咲いてこその木ですし、それを楽しみに庭にいれているものです。特に春はあちらこちらで梅に始まりサンシュユ・モクレン・サクラにハナモモと次々に綺麗な花が開花して私たちを楽しませてくれます。

時として花を楽しみにして庭に入れた木の花が咲かないと相談を受けることがあります。このケースでも大きさは十分な山桜が咲かずにいるということで、3年程前から開花に向けた改善処置を施してきました。花は条件さえ整えば必然的に咲くものです。咲かないということは何か良くない状態に陥っている訳ですのでひとつづつその条件を改善していけば、必ず花は咲きます。自然はまったくもって必然です。満開に咲き誇り嬉しい限りです。この時期は毎年ですが庭師をやっていて良かったと思う時であります。

根上り松の剪定

昨日植栽した根上り松ですが、しばらく手入れがされていなかった為に形が崩れてしまっている為に、これから形を回復する為に本日剪定を施しました。作り直しの為にほとんどの枝を一旦落とすことになり、スケスケになりました。基本的な形を戻すのに3年はかかりそうです。

根上り松の移植

お客様宅の五葉松が原因不明で枯れ込んでしまった為に、そのお客様が私が入る前の庭師さんに預けていた「根上がり松」を枯れてしまった五葉松の代わりに戻すことになりました。ここで、「根上がり松」をご存じない人の為に簡単に説明しますと、生育過程で根の周りを特別に覆って堆く高く土を盛っておいて、根が下に張るにしたがってすこしずつ盛土を解いて根元を露わにし、まるで根が木を持ち上げているように仕立て上げられた松のことです。とても生命力を感じられる仕立てです。

で、植替えの為に掘り進んでいったところ・・・枯れ込みの原因は根腐れでした。何でもここの土地は下の層に鋳物砂が埋め込んであるそうで、その上に植栽が施されていたので、その層に根が到達したために根腐れを起こしたようでした。(そんなの知り得ていないし、突然枯れてびっくりですが、家主さんはその土壌の事実を知っていたハズなので、なんとなく枯れた理由を理解していたのかもしれません。)いちおう、埋め戻しには客土を使いましたが、ギリギリの空間での植替えであった為に再度同じことが繰り返されないか少し心配です。ちょっと預かりの間の剪定が省略されていたようで、戻す前に緊急で剪定したらしく形が崩れているのが残念ですが、2・3年掛けて形を戻していこうと思います。

根腐れ
根上がり松

SMSメール誤送信

今日は土曜日でしたが、家内は仕事に出かけました。
この時期の職場の周りの人も多分にもれず出勤しているようです。
まあ、考えてみれば当然なのですが。

家内を迎えに行き「着いたよ」と携帯にショートメールしたつもりが・・・
保育園父母の会の役員さんへ誤送信していました。(笑)
速攻で「誤送信です。すみません」とメールしたところ・・

「(笑)」とだけ返信がありました。恥ずかしかったです。
誤送信は絶対にしないと思っていたのですが、とうとうやってしまいました。