先代の父親様が作られたお庭でしたが、ご自分で作られたのか(庭師のアドバイスを受けながら)
石や植木は庭師が持ってきたのか、素材や配置はいい物が使われており、形式も正しく作りこまれていたお庭がありました。世代が変わり現ご主人はお庭にあまり興味がおありになられなかったようで、手入れが施されていなかった為に一昨年に剪定の手入れに入らせていただくようになった時には既に木も数本枯れ、芝やササ類が伸び広がってしまって飛び石なども隠れてしまっている状況となっていました。
植栽は2年間手入れをさせていただいたことにより、一通り落ち着いてきまして今年庭の一部を復元するべく改修工事を執り行わせていただきました。
基本的な形式は抑えられておりただ、どういう訳か完成されてはいなかったので、今回現状を踏まえた上で1区画まとめ上げさせていただきました。
飛び石を覆ってしまうまで侵入した芝生を剥がし、整地・防草対策の上砂利を入れ、区画を四ツ目垣と大津垣で明確に仕切り築山と路地の境界も石により境界を明確に入れました。施工前の写真は割愛いたしますが、キリリと引き締まった空間となりました。枯れて不足してしまった空間には新たに植栽を入れ、全体のバランスを整えました。
縁側に腰かけて枝垂れ梅を眺めていますと、
心が落ち着き時が経つのを忘れます。