形の崩れてきたクロマツの剪定

年々、松の手入れが出来る職人は高齢化によって引退をしていく傾向が強く、また高齢の庭師は足腰が弱ってくる為に高い所や、姿勢が困難な門被りの松などになると敬遠する傾向があります。今回のケースも前任者が「もうやれない」と放棄したクロマツの剪定の役が回ってきました。

お話をいただき一見して・・・
代金単価が割りに合わなかったのか、もともとこういうやり方なのか、鋏でブツブツ枝を切る剪定のやりかたで、ずいぶんと形が崩れていました。また、切り位置が悪い為に枯れ込んでしまっている枝がとても多かったでした。

「とりあえず数年かけて形を修正する所からですね。」と現状をご説明し、初年度は最大限出来る処置をするしかありませんでした。

それでも、やるべきことをやれば少しは見栄えが回復するものです。最低3年は型どおりの剪定をするよりありませんね。

↑剪定前の現状

↑少しは見えるようになりました。