形の崩れてきたクロマツの剪定

年々、松の手入れが出来る職人は高齢化によって引退をしていく傾向が強く、また高齢の庭師は足腰が弱ってくる為に高い所や、姿勢が困難な門被りの松などになると敬遠する傾向があります。今回のケースも前任者が「もうやれない」と放棄したクロマツの剪定の役が回ってきました。

お話をいただき一見して・・・
代金単価が割りに合わなかったのか、もともとこういうやり方なのか、鋏でブツブツ枝を切る剪定のやりかたで、ずいぶんと形が崩れていました。また、切り位置が悪い為に枯れ込んでしまっている枝がとても多かったでした。

「とりあえず数年かけて形を修正する所からですね。」と現状をご説明し、初年度は最大限出来る処置をするしかありませんでした。

それでも、やるべきことをやれば少しは見栄えが回復するものです。最低3年は型どおりの剪定をするよりありませんね。

↑剪定前の現状

↑少しは見えるようになりました。

日本に生まれてよかった

今日は雨の為、作業を中止し仕入れにあてました。

今年度の6月頃、市場で出会った生産者の方に直接声かけをして連絡先をもらっていたものの、それからなかなか時間が取れずに連絡できていなかったのですが、半年越しでようやく甫場の植木を直接見せてもらいました。

市場に出品される品というのは、出品にかかる手間や売れ残りを心配して色々な思惑が入った出品となるので、かならずしも欲しいと思ったタイミングで探し求めている条件の木が見つかるとは限りません。それにくらべ甫場ですと、仕入れられた物や仕立てられた木々が直接見られるので幅広いものから探すことが可能です。今日は紹介してくれたサルスベリがとてもいい形で手頃の価格でしたので、とても満足のいく仕入れとなりました。

さて、タイトルの内容ですが、日本には四季折々に姿がうつろう本当に様々な植物が多彩に存在していることに改めて気が付きます。これほど鑑賞にかなう植物が幅広く身近にみられる日本に生まれて本当によかったと思います。

 

バタバタしています

一昨日は午前中に一軒松の直しの剪定を済ませ、午後より取り掛かり中の庭の小改修の部材仕入れに。

引き取った荷を下ろす間もなく昨日に平行して段取りを組んでいたお宅の移植工を済ませ、本日は積み荷の整理と段取りの修正。携帯電話(ガラ携)の機種変更に設定変更などなど、色々とバタバタしています。町内青年部の寄合もあったし。。

まあ、忙しいことはありがたいことです。

来月は少し自宅のアプローチがやりかけで放置なので触ろうと思っています。

庭の小改修工事

一昨年前よりお話をいただいておりながら、昨年度は動くことが出来なかったお客様の案件を今年は注力して(かなり気合を入れて)取り掛からせていただいています。

やや荒れかかっていて、飛び石を芝生に半ば覆い隠されつつあった状況の庭を(本来でしたら砂利が入っているハズなのですが・・・)整理にかかりました。

今後、通路両側に張られている芝が入りこまないように境界を設け防草シートを敷設した後に砂利を入れます。

完成が楽しみです。

久しぶりの投稿です。

冬は松の剪定を主におこなっています。
1月の中程よりとりかからせていただいていたお客様宅の剪定をようやく先週終えました。

大小あわせて松が11本あり、その他にも色々な木がありますので延べ16日間かかりました。

時間はかかりますが、圧巻の松がありますのでご紹介します。

 

冬の剪定の風物詩

冬の剪定になりますと松が多くなります。

その他の刈込ものの剪定の時もそうですが、

松の剪定ですと特にショウビタキがすぐ近くまできて落ちた毛虫などを狙って待機しています。

人間に対してあまり警戒心がないらしく、ほんの1m~1.5mの距離の所で止まってじっとこちらの様子をうかがっています。

なんだか、とても親近感がわいてきます。

孤独な剪定作業なのですが、一人でないような気持になります。

 

ご近所さんの剪定

毎年12月初めはご近所さんの剪定です。今年は自宅兼事務所を移転したのですが、新たにお隣さまからも新規に依頼を受けました。

ご近所さんのいい所はお互いに気を使わなくていいこと。やりたいことややらなくていいこと、どうしたいかの本音を言いやすいこと。

やっぱり業者ですと、お客様は「こんなこと言ったら笑われるかな~」とか「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな~」とか色々と思われるようです。

顔見知った関係ですと、恰好を付けることもなく、構えることもなく希望を言ってもらえるので、こちらも逆に「こういうことはお願いします。」というように本来業者側で対応するようなことも家主さんにお願いできてしまいますし、日程や時間的なスケジュールは本当に好きにさせてもらっています。

お互いに満足のいく(不満のない)関係というのは気持ちがいいものですね。

 

風邪をひきました

先週、神社祭礼に向けた神楽稽古もあり夜遅くに外を徒歩で帰宅するということが多くありました。Tシャツにジャージと薄着でいた為に体を冷やし、喘息持ちの私は喉がヒューヒューと鳴っていました。

昨日、サウナや岩盤浴に行き体を温め「よし、これでもう大丈夫だ!」と思ったのもつかの間・・・・・

本日寒い中1日外仕事をしたところ、、、頭痛と熱が盛り返しました(笑)
ちょっとしばらく静養します。

 

新しい剪定鋏

いつも仕事で使っている曲がり刃鋸のメーカー「神沢精工」さんから

新しく開発中の剪定鋏の試作品が送られてきました。

通常は岡常の200mmを使っているのですが、それに比べたら鋳造の中実ボディで少し重く感じましたが、実際に重さを測ってみたら岡常200mが227gに対し神沢精工の鋏は230gとほぼ同じでした。

握り部分の長さと重量バランスで重さを感じたようです。

刃厚は岡常が4.4mmに対し神沢精工が3.2mm

食いつきの角度は同じようなので薄くても剛性さえ確保できていれば問題ないでしょう。

大きな違いは握りの部分と鋏の部分に角度がついているかどうか。
この違いが切った時の剛性感の違いに出るかどうかが試してみないとわかりませんが、新しい試みだと思います。

また実際に使ってみたら感想をアップしようと思います。

↑岡常200mm

↑神沢精工の試作品

↑刃の厚みの違い
岡常4.4mm、神沢精工3.2mm

シュロの木の伐採

「シュロ」という木おをご存じですか?ヤシの木ににた真っすぐと上に伸び途中に葉がなく幹の頂上部から放射状に斜め上に尖った天狗のウチワのような葉を持つ木です。厳密には「トウ(唐)ジュロ」と「ワ(和)ジュロ」とあります。そのどちらも硬い繊維状の織布のような皮に覆われています。この皮の繊維はとても丈夫で、この繊維一本一本を編み込んで作られた紐のことをシュロ縄と言い、庭師には必須の仕事道具です。水を含むと縮むことにより締め付ける為に竹垣を組む時や枝などを固定するときに重宝します。
また、この皮を剥いだ状態の幹は乾燥するととても硬く、また真っすぐな為に寺院の鐘突き棒などに使われています。

そんな重宝する木なのですが、とても大きくなる木ですので、時に鳥などが種を運んできて自生の木が庭の隅に生えることがあります。今回のお客様も2回の屋根の上まで伸びてしまったシュロの木をどうすることもできず、台風を前に伐採する決断をされたのでした。裏庭側の囲まれた場所で建物の傍に生えたシュロでしたのでクレーンを用いて安全に伐採処理をしました。皮剥ぎの作業を家主さんが手伝ってくれてとても助かりました。