ハナミズキが咲かないという問い合わせ

『それまで、咲いていたハナミズキが咲かなくなったのですが・・』

このようなお問い合わせは、時々受けます。現地に伺って確認いたしますと大概の場合、大きさを抑えようと全ての枝を切り詰めて、それが理由で新しく芽吹いた新芽を残したままにしていることにより、枝数と葉つきだけが極端に増え逆に自分自身の葉でもって日照をさえぎってしまっているというケースが目立ちます。

ハナミズキの中枝の数は比較的間隔を広く取り、途中2~3節分岐をえることで先に広がるような形で自然な枝振りをつくった方が、懐枝の数も少なく陽射しが枝の中まで入り、風も吹き抜けることにより病害虫も防げます。

基本花芽をつけるのには日照が欠かせません。まずは、第1に日照を確保することに注力します。十分な日照が確保出来ているにもかかわらず、花芽がつかない場合には土の状態が思わしくないことが考えられますので、土壌を触り感触を確認した上でマルチング材を投入するなどして、理想的な団粒構造となるように土壌改良します。土質も問題ない場合には、醗酵鶏糞などのリン酸分が多く含まれる肥料を与え結実を促します。

木に何も問題がない場合でも花芽が付く時期以降に先端を剪定して失っていれば、当然来期花が咲くことはありません。

業者の変更を希望されるお客様

私共、庭にまつわる業態となりますと公共事業を請け負う大規模な事業者から比較的小規模の事業者であったり、剪定のみの作業ですとシルバー人材センターの人達であったりと、比較的その幅の広い人々が携わっています。

一般的に庭の新設でないお客様は大概既に付き合いのある業者がいたけれども、ちょっと何かしらの理由で気に入らないというようなそれぞれの理由で業者を変えられます。

これは、良心的な優良なお客様の方がその傾向が強いように思われます。先日、ご依頼のありましたお客様は特に要求が厳しい訳でもなく、強いこだわりがある訳でもなくなぜ急に当社にご依頼をいただけたか不思議に思っておりましたが、隣家の人から聞いた所によりますと、以前に来ていた業者は缶ビールを飲みながら作業にあたり、空き缶も生垣の根元に放置して帰ったりと、かなり業者として信じられない対応をしていたことがわかりました。もちろん家主様の前でそのような行為をしていたとは思えませんが、隣家の人が目にしたことというのはすぐに家主の耳に入ったのでしょう。いくら家主が見ていないからといえ、そのような行為をする業者がいるということに大変にイメージの良くない業態なのだなぁと悲しく感じました。

他に良く聞く苦情としましては庭の作り変えや木の選定などの際に家主の意見をまったく聞かずに庭師の意見を強く通してしまうということがあげられます。これは、庭に統一性を保つ場合にはある程度必要なことだとは思いますが、家主様と十分に話し合って納得していただいた上で進めていく必要はあると思い直しました。