龍安寺垣制作

竹垣制作のお話をいただきました。

どんな竹垣にするかとうのはお任せということでしたので、高さは低くていいということと、ある程度透かしでもいいということでしたので龍安寺垣にすることにしました。

現場施工するのは少々長尺の資材を入れて色々取りまわして切ったり縛ったりするのに条件が悪い所でしたので、事前に制作して据え付けることにしました。

さて、事前に作るとなると色々と作業手順も異なるので、作業手順の確認の意味も含めて試作してみました。

竹の切り出し
竹割り
仮組み上げ

やっぱり天然竹は反りもありますし、太さの変化もまちまちですし、不揃いですので、なかなか寸法がぴったりと収まりません。そのバラツキが魅力の一つと言えばそうなのですが、制作しやすさから考えると寸法が揃っている人工材料の方が圧倒的に使いやすいですね。

今回は試作ということで割り竹も削りの処理をしていないので、やはり厚みがありすぎて当たりも揃わないですし押縁も綺麗にあたらないなどの不都合もでました。ですので納品は人工竹で納めようと思います。

3月に入りました。

三寒四温、今年の冬は暖かいという予想だったのですが、過ぎてみれば雪も多かったですし、日によって暖かかったり風が強く冷たかったり、変化の激しい日が続いています。

本日から3月に入りました。梅の花も咲き始めいよいよ春の到来と思いたい所です。
そんな矢先の今日は午後からの雨模様。あらかじめ雨を想定したスケジュールにしておいたので問題ないのですが、こういう少し落ち着いた時でないと出来ない、余った資材や残土などの移動や片づけを行っています。砂利・土などの移動や保管にはフレコンバックという樹脂製の袋(通称トン袋)を利用する訳ですが、これが紫外線に弱く日光に暴露されていると1年で劣化してしまい、ちょっと尖ったものを当てると破れたりします。破れてしまった場合には、すぐさま新しい袋に移し替えなければならず、こういった在庫資材の整理も時々ですが発生する必然な業務です。まだ、今年は車両が入れ替わったばかりで車両トラブルはないのですが、車両やクレーンの点検・保守も必須となる営業外行為の一つです。

珍しいお問い合わせがありました。

本日夕刻、埼玉県からのお電話でハナキリンという多肉植物を探しているという御電話がありました。十年以上前にサボテンの台木として多数購入をされた実績がるということですが、その時が愛知県の「ジュラクエン」という同音の業者だったそうで、前回の記憶を頼りに電話番号をお調べになってかけてこられたようです。まことに申し訳ないことに当方は生産を主に扱う業者ではありませんので、即座にご要望にお応えすることはできず、お取引のある花卉販売業者さまに相談をして、今は時期が早いのでちょっと流通はしていませんが、春先なら入手可能なようでしたので、その旨回答した上でお近くの販売店でご相談されればたぶん入手可能であること回答いたしました。ハナキリンの中でも特にモクキリンという種がサボテンの台木に適しているようです。

松の剪定の時期になりました。

そろそろ松の剪定に取り掛かる時期になりました。庭木としての松を形創るにはそれはそれは長い年月が掛かる訳でありまして、庭木として仕上がったものを庭に入れても3年手入れを入れずに放置すれば、中の枝が枯れ込んで形が崩れます。お客様がご自身で剪定をされていたとしても、よほどしっかりと研究をして心得のある方でないと切ってはいけない枝などを切ってしまい、形が崩れていきます。当方にご依頼のあるケースでは大概がこの形が崩れてしまった松に手を入れていくケースになります。いわゆる松の作り直しという作業になります。

この場合、まず枯れ込んだ枝を除去し、長く伸びすぎたり交差している枝などを落として、1年目はごっそり透かして骨格を取り直す操作をします。次の年に新芽の吹き具合を確認して、通常の(型どおりの)剪定を施し翌年を待ちます。3年目にもう一度型どおりの剪定を行うことで、ようやく基本の枝振りの骨格を取り戻します。あとは、通年、その松個体の芽吹きの個性やクセを見ぬいて、その松の性格に合わせた剪定方法に微調整をしていきます。

この回復操作のなかで、年を重ねるごとに芽の数が増えて、空間も密になってきて剪定作業に時間がかかるようになるのですが、このあたりが自分の能力とどれ位時間を掛けてもいいか?(料金に反映します。)と全体の形づくりとの妥協点を探し求める操作となります。他の庭師の人のコメントでも同じような悩みを抱えている投稿がありましたが、数年かけて方向性を見極める大事な操作となります。それでも、1年経った松に会うのは楽しみなことの一つであります。

難しいご注文

庭に据えてある石が山石で統一してあり、置かれている灯篭も桂利休のレプリカ品であったり、一番こだわりのある作りこみがしてあるお庭のお客様より、一部造り替えのご依頼がありました。門扉を越した懐の一角に無造作に植えてあった山桜が大きくなりすぎ、被ってしまった為に奥の庭が見通せない状態になっていました。それを別の場所に移植して、その1畳程の場所は竜安寺の石庭の浮島のようにしたいというご要望でした。

ひとまずスケッチを起こしはじめてレイアウトの基本プランを確認しました。
ここから使う石・植栽の現物を探し求め、実際に購入可能なものを一通り選定して決めてから詳細のレイアウトを再検討します。もちろん最終的には据え付け時に位置・角度を調節して全体としてのバランスを見て決定するのですが、そこに至るまでに通過する過程で禅的思想を通過するなど、魂の宿った庭にする為に通過しなければならないプロセスがあります。

手本にする庭が謎の多い竜安寺石庭であるだけに、それを模倣する場合でもどうしてそのような形にしたかを考え抜く必要があります。はたして月末までに納められるのでしょうか・・・

 

マダニに噛まれました

昨日、入浴時に脇腹のところに黒い異物がついて、なにげなく掃いました。
(普段、剪定した葉や枝などが襟元から服の中に入り、腹回りにひっついているのは良くあることなので、何も不思議に思わずに「いつものことだなあ」位に思っていました。)

ところが、昨日の異物はちょっと違って掃っても落ちないじゃないですか。
そういえば、見た目も丸いし艶があってちょっと枝葉という感じじゃないです。

つまんで取ろうとしたらお腹にくっついていて、腹の肉がぴ~んと突っ張ります。ここでダニだということを認識したのですが、どうしてもとりたくて即座に引っ張って「プチっ」って取ってしまいました。結構肉がちぎれたような痛みがあって「嫌だなあ」くらいに思っていたのですが、1日たっても痒みがおさまらず色々調べてみたら、本来自分で取るのは頭がちぎれて体内に残る危険性があり、さらに感染症を引き起こす危険性があるのであまり推奨できないとの事・・・

なんとこのコロナウィルス騒動のさ中、違う感染症の危険性にさらされてしまったという嫌な事態になってしまいました。どうやら2週間くらいは様子を見る必要があるそうです。そろそろコロナウィルワクチンを接種しようかなあと考えていたものの、それも先送りするしかなさそうです。

 

ああ、やってしまった。

先週金曜日のお話しです。

その日は朝から、「あ~疲れが溜まっているなぁ。今日はもう休みにして明日の休みの予定と入れ替えようかなぁ」と思いつつも、お客様にやると言ってしまっているし、今さら「明日と入れ替えます」とは言いずらいなぁ・・・という所から少し気が乗らないままも業務を行うことにしました。

まあ、体を動かし始めてしまえば、結構身体も温まり動くようにはなるのですが、今一つエンジン全開という訳にはいかず、どこか自分でブレーキを掛けているような感覚のまま業務を進めていました。
そんな中、生垣超しに三脚を立てかけて作業をしている時に事件は起きました。

一本足側の支柱が届かず接地せず、梯子部分が枝にもたれ掛かる感じで固定された状態で作業をしていたのですが、作業途中に枝に掛かっていた部分がしなりにより抜けて、三脚が抜けました。!!

自分はそのまま足場を失い自由落下した訳ですが、その時9段目のステップ(地上高約2.5m)「ああ、やばい!」と頭をよぎるもどうすることもできず、運を天に任せたまま落下、途中三脚のステップ部(何段目かわからないけど)に足がついて衝撃を一旦受け止めたけれども、継続してそのまま倒れ込むようにして落下。結局地面にお尻と背中を同時につくような形で落下しましたが、結構な衝撃でした。しばらくは身動きできませんでしたが、どうやら特に骨折もなく起き上がることができました。本当にこういう事故時の運は強運の持ち主なので運だけで生きていますが、疲れている時やストレスの溜まっている時などは、「まあ、大丈夫だろう」という作業は禁物だとあらためて思い直した一日でした。

反省しています。

9月~10月の剪定で時々あること

本日、樹高4.5m程のヤマモモ(株立)の木の剪定をしました。

登りこんで剪定を進めている内に、急に目の前に鳩の巣が現れてビックリしました。

この時期ですと親鳥が卵を温めていることが多く、今回もその途中で近寄っただけではなかなか巣から離れてくれません。

心苦しいですが、枝を揺すって無理やり巣から離れてもらいました。

今回は2つの卵が巣の中にありました。せっかく茂っていて身を隠すにはもってこいだったのですが、こちらも仕事であるがゆえにスッキリと剪定をして、巣は丸見えで雨も当たるようになってしまいました。可哀そうですが仕方ありません。

ただ無事に卵が孵ることを願っています。

 

今日も暑そうです。

連日猛暑日が続いています。

お客様の前では、精一杯大丈夫そうなフリをしているのですが、

帰宅すると、結構使い物にならなくなったりします。

一言で言えば「満身創痍」っていう気分でしょうか。

今日も頑張ります。

長期ご不在のお客様宅の植栽管理

長らく海外に業務で出られているお客様宅の植栽管理を任せていただいているのですが、当方毎日娘の送迎がある為になかなか近くの現場があった時でないと、水やり等に伺えません。

梅雨明けしてからというもの猛烈な暑さに見舞われているので、少々心配になり本日現場帰りに少し遠回りして様子を見に行きました。

ご不在中置いていかれた自家用車が本日は置いてなく、アレっと思いましたが、恐らく奥様のご友人が洗車もしくは車検等の整備の為に持ち出されているのでしょう。

7月にはバラの剪定を行うハズでしたが、なかなか行けなかったのですが、少し手が入っているようでした。

本日は短い時間しかありませんでしたので、水やりだけして後にしました。