カシの木の新芽は本当に良く伸びます

アラカシ・シラカシ・ウラジロカシなどは、株立ちにしても良し、棒カシにしても良し、新芽はやや赤みがかって赴きがあり、風にそよぐ葉は一涼の清々しさを演出してくれます。

しかし、一方で・・・・大変に萌芽力が強くどれほど強く剪定し葉の数を少なくしても翌年には新芽を無数に吹き、夏には幹を覆い隠すほど葉が生い茂ります。まず、間違いなくカシ類は毎年の選定を余儀なくされます。逆に生垣などには適しているのではないか?とお思いかもしれませんが、確かに目隠しの役目は十二分に果たしますが、天端(上面のライン)は新芽が上方に勢い良く(1年に1m以上)伸びる為にこれもまた、毎年の剪定が必須となります。

非常に強く形もさわやかな木なのですが、確かな剪定を繰り返さないと形を崩しますし、毎年の剪定が必須の木ですのでプロに任せないつもりであれば、庭には入れない方がいいでしょう。

風を感じさせ、爽やかな印象の庭にするにはエゴノキ・ソヨゴ・カエデ・シマトネリコなどと並んで適した木です。

チェーンソーの手入れ

伐採作業には欠かせないチェーンソーですが、通常伐採となりますと最後は幹の根元近くを当然切り倒すこととなります。

この時に気になるのが、雨が地面に当たって跳ね上がった土が幹に付着していることです。幹周りに土や砂が付着した状態のままチェーンソーで切りとおすと一瞬にして刃がダメになります。

もちろん、切り倒した後で目立てを行えばすむことではあるのですが、連続して作業を効率よく行う為にも出来るだけ幹に付着した土・砂をぬぐって作業をするのが理想的です。

近所の老婆さま

ご近所の仕事が面白いのは、お互い顔見知った仲であるので、仕事を請ける方も出す方も変な緊張感がなく、悪く言えばなあなあで作業も鼻歌交じりのような朗らかな雰囲気で進んでいきます。

そのせいかどうかはわかりませんが、時折道行くご近所さんに声を掛けられたりします。

そんな感じで声を掛けられた、仕事先のご近所の婆さん。『家の脇にある8mを超えるサザンカが倒れると危ないので伐ってくれんかのう。』とおっしゃるので、始め(8mを超える庭植えのサザンカ、そんなもんあるかいな)と思って、婆さん冗談がすぎるなあ~と思いながら、作業終了後に見に行くと・・・・・

確かにありました。もう上の方は枯れかかり、確かに台風などの強風で折れて平屋の家屋を直撃する危険性は否めません。早速伐採をすることにいたしました。

それにしても、婆様からの依頼ですと、お茶も出てきて話が長い。

気遣いはありがたいのですが、時折婆様おいらをからかってないかい?と思ってしまうほどです。まあ、こういったコミュニケーションも田舎の特徴ですね。

稲沢市の商習慣

先日愛知県稲沢市の植木生産者より植木を仕入れたのですが、その時の出来事で驚いた事がありました。

稲沢市には国府宮というところがあり、この地方では毎年奇祭である『はだか祭り』が開催されます。

まったくの偶然なのですが、植木を引き取りに行く日がこの『はだか』祭りの翌日と重なってしまった為に、引き取りに行っても物が準備していないということがありました。

仲買業者いわく、稲沢では『はだか祭りの前後三日間は稲沢人はろくに仕事をしない』だそうで・・・・

所変われば、常識が変わるもんだと驚いた一日でした。

キンモクセイ伐採

「キンモクセイを伐採して欲しい」と軽い雰囲気でご依頼をしてきた初老の小母様、お昼近くのお電話にて今から来てちょっとやってよというノリでご依頼をされるので、とりあえず現状を見せていただいた所・・・・

樹高はゆうに5mは超、幹周り1.8m、枝張り6m程はある立派なキンモクセイでした。(笑)

とてもすぐに「じゃあ今から伐ります」とはいえない代物の木で、翌日それなりの道具等を準備して望むこととさせていただきました。

案の上、翌日1本にほぼ一日かかり2tトラックぎりぎり1車分の枝葉が出へとへとになりました。