松というと一般の人々はクロマツを想像すると思います。実際に大きな庭園などで立派に形作られた松と言えば大きく仕立てられたクロマツは雄大で見る人々に感動を与えることができます。
クロマツは葉の長さを短く密集させた作りにするには、意図的にかなり手を入れないとそのような形になりませんが、葉の長さが短く葉の密度もクロマツよりも濃い松に五葉松という松があります。成長の速さもクロマツより遅く家庭の庭で長きに渡り一箇所に鎮座している五葉松は太さの割りに丈がなくとても重厚な印象を与えてくれます。
さて、その五葉松ですが葉の密度がクロマツより濃いゆえに、この松を真剣に剪定を施しますとクロマツの倍位の時間がかかります。成長がゆっくりな為に毎年完全なる剪定を行わなくても大丈夫なのですが、2年に一度は正式な剪定を行った方が木の健康を保つにはいいでしょう。
今回剪定を行った五葉松ですが、昨年かなり簡略化した剪定にとどめたために今年その反動が来ました。剪定は省略するとかならず次年にそのツケが自分に返ってきます。改めて肝に銘じようと思います。