以前にも同じタイトルで記事を書いたような気もしますが、やっぱりこのテーマは毎年一定数の方がハナミズキの花が咲かないと頭を悩ませているようですので、改めて書いてみようと思います。
まず、木々全般としまして、花というものは放っておけば普通咲くものです。
じゃあ、なぜ咲かないのか?ということなのですが、
一つは、
①咲く力を1年で蓄えられない程にしか葉の量・根張りの量が成長していない。
二つ目は、
②日照時間が足りない
と、この二つの大きな理由がまず、大前提と満たされていないと咲きません
①の条件を整えるには3年ほど、剪定をせずに放っておけばまず問題ありません。
②については、建物の関係で日照が足りなければ、場所を移すしかありませんが、他の高い木が日照を遮っていることで日照が足りないのであれば、その木を剪定してあげることで日照を確保できることがあります。
で、上の②つの条件がクリアしているにも関わらず花が付かない場合、それは
③剪定に問題があります。
まずは、剪定時期に注目してください。ハナミズキが5月~6月頃花をつけますが、9月頃にはもう次の年に咲く為の蕾が付いています。この蕾がついている枝を剪定にて落としてしまっていては、つくものもつきません。厳密にいえばもう少し前の7月頃に花芽の分化を終えて花芽が付く枝が決まるのですが、通常花芽は新枝の先端につくので、新枝の先には花が付くつもりで、全ての新枝を落とさなければよほど大丈夫です。
で、一番簡単な解決方法ですが、
『1月~2月頃に株元に完熟の発酵鶏糞を与え、1年は剪定を我慢して自然樹形を取り戻し、自然樹形が美しくなったらそれを崩さないように剪定を行う。』
たったこれだけで、ハナミズキの花を咲かせることができます。
花付きの数によって剪定する程度を調節してください。
1度咲くサイクルになれば、毎年咲かせることが出来るようになります。
今度は逆に内側の枝が枯れ込まないように注意してください。