トレリスの修復

バラの花は重さがある為に沢山花をつけますと、どうしても頭が重たくなり茎が自分自身の花を支えきれずに倒れてしまいます。そうならない為に、茎を誘引して固定する鉄製のアーチ状や籠状の支柱となるトレリスを立てることで、広い範囲に枝葉を伸ばし、沢山の花を綺麗に咲かせて鑑賞することができます。

しかしながら、言わば緑のカーテン状に幅を持ったバラの柵は風圧をしっかりと受け、かなりの力が掛かります。その力がそのままトレリスの接地点にかかる為に、よくトレリスごと倒れたり、移動したりします。もともとトレリスは地上に座っているだけの場合が多いので、誘引した場合成長によって持ち上がることもありますし、造りが地中に固定するようにはなっていない場合が多いです。したがって、別途地中にアンカーとなる棒を打ち込み、それとトレリスの接地脚を固定するという方策がどうしても必要となります。

今回ご依頼があったお客様のトレリスは高さ2mと標準よりも高さのあるトレリスで、十分に枝の幅も広範囲に成長した株のバラでしたので、風によりゆすられたことでトレリスの脚が折れていました。しかたがありませんので、別途支柱を地中に立て、それとトレリス本体を固定しました。台風が心配です。

傾斜の状況
別途支柱の追加
修復後