お金ではなく

自分が修行をしていた時にお付き合いのあったお客様(法人様)の植栽管理に入らせていただきました。工場駐車場入り口の植込みと駐車場外周部生垣の枯れ込んでしまった部分の補植を行いました。植込みは修行当時の親方がいけないのですが、ヒペリカムの植込みが鳥を呼び、クスノキをはじめ他の自然木の種を運び色々な木が混ざって手に負えない状況になりつつありましたので、総入れ替えを行いました。ヒペリカムの根、強かったです。

社長からは珍しいご自身の人生一代の貴重なお話をいただき感謝申し上げます。

防草対策工事(2017年8月24日)

今年の梅雨は梅雨らしい雨がなく短い期間で終わったと思いきや、梅雨明け後にも集中豪雨的な雨が降ったり、雨上がり後の猛暑だったり、本当に身体的に過酷な天候が続いています。そんな中でやや軽度の熱中症にかかりながら日々業務や娘の保育園の父母の会活動に勤しんでおります。

先日、梅雨後になってしまいましたが防草対策工事を施工させていただきました。山間の造成地区の住宅街でしたので自生のススキが庭の中に生えて草取り等の手間が大変だったのですが、思い切って30㎡近くの地を防草対策を施しスッキリといたしました。施主様も見違えるように綺麗になったお庭を見て「これから少し庭をいじってみたくなりました。」とおっしゃっていただきました。庭師をしていて、このようにお客様が変化してくださることがなによりの歓びですし、そのことでご家族の会話やコミュニケーションが円滑になり、より豊かな生活を送ってくださるようになることが嬉しく思います。ススキやドクダミは大変に強い地下茎で繋がっています。まだ露わになっている地が残っていますので、気を抜くとまた荒れてしまう可能性も残されていますので、今後の施主様による手入れに期待をしながら、今後どのような花や植栽が追加されていくか楽しみにしています。

  

枕木交換工事

今週は台風から始まりました。
台風5号がゆっくりと日本列島を縦断し、三河地方でも激しい雨と風が降りつけました。ようやく台風が過ぎ去ったとおもいきや、猛烈な暑さとなりました。今日は作業をしていても30分おき位に日陰に入って少し呼吸を整えないと作業が続けられないような暑さに見舞われました。

そんな今日の作業は枕木の交換工事でした。
月日が経って腐りの入ってしまった枕木を全て取り外し、新たな中古枕木と交換しました。中には中が空洞になってしまっていたり、土が流れ込んでしまっているものもありました。空洞に土が詰まりますと蟻を呼んだりさらに腐朽菌がはびこったりしてさらなる損傷が進行しやすくなります。いずれにせよ、今回の交換工事にて一度リセットをして景観と通路としての機能を回復しました。


交換前の朽ちかけた枕木


交換後

自宅工事

今日は雨模様の天気でのスタートでしたが、午後より天気も回復したために約一年手つかずであった自宅の整備工事を行いました。

アプローチはまだ子供が小さいので子供でも段差を自分で登れるように低い段差とし、家内が買い物をして片手に荷物、片側に子供と手をつないで一緒に歩けるように十分に幅をとりました。また、車を玄関正面側に止めて直線的に入れるように幅広の通路をそのまま駐車場へつなぎ、来客の人ならびに配達業務の人用に通路は折り曲げポストの方へ誘導する経路を取りました。あまりこちらの通路を自分達が使うことはありません。施工途中のある日、舗装材を敷いてない途中の部分に水が溜まって日が暮れてから荷物を届けてくれた宅配配達員の人が水たまりに嵌るという事件もありました。今週の雨上がりを狙って颯爽と未完工事を完了させたので、もう大丈夫だと思います。

  配達員さん嵌る
アプローチ工事完了

そして、通路工事が完了したので、念願だった植栽工事を行いました。先日、お客様のところから引き受けた枝垂れ桜を入れてみたら、想像以上に大きくてびっくりしました。掘り取った時は田んぼの端に植えられていたので大きさを感じなかったのですが、実際庭に入れますとその枝張りの大きさにより4畳程の空間を占有しました。^^;
もう一本モッコクを袖垣の代わりに入れ少し雰囲気が引き締まりました。今日はこれにて終了で今後また松や娘の生誕の時に記念に買ってきたハナカイドウやハナミズキなど順に入れていこうと思っています。

枝垂れ桜植え付け
モッコク掘り取り(ちょっと雑なのは自宅向けなので)
モッコク植え付け

桜は入れたとたん、道行く人が「いいね~」と声をかけてくださるのですが、皆「見るにはいいけど毛虫がたくさんつくから管理がねえ・・・」と口をそろえて言われるのでした。さすが農村地帯で皆分かっていらっしゃる。(笑)
でもやっぱり他人のものでも桜の木を見ると皆心躍って足を止めるものですね。

植えてよかったです。^^
まあ、自分の場合は道行く人向けというよりは娘の為に植えたのですけどね。でも、誰もが喜んでくれればそれでいいです。

桜は昨年に移植の為に根切り・根回しを行い、今年移植を行いましたので花が遅れていますが、つぼみが開きかけていてこの調子なら明日開花しそうです。とても楽しみです。

明日咲きそう

庭の改修工事が終わりました。

先代の父親様が作られたお庭でしたが、ご自分で作られたのか(庭師のアドバイスを受けながら)

石や植木は庭師が持ってきたのか、素材や配置はいい物が使われており、形式も正しく作りこまれていたお庭がありました。世代が変わり現ご主人はお庭にあまり興味がおありになられなかったようで、手入れが施されていなかった為に一昨年に剪定の手入れに入らせていただくようになった時には既に木も数本枯れ、芝やササ類が伸び広がってしまって飛び石なども隠れてしまっている状況となっていました。

植栽は2年間手入れをさせていただいたことにより、一通り落ち着いてきまして今年庭の一部を復元するべく改修工事を執り行わせていただきました。

基本的な形式は抑えられておりただ、どういう訳か完成されてはいなかったので、今回現状を踏まえた上で1区画まとめ上げさせていただきました。

飛び石を覆ってしまうまで侵入した芝生を剥がし、整地・防草対策の上砂利を入れ、区画を四ツ目垣と大津垣で明確に仕切り築山と路地の境界も石により境界を明確に入れました。施工前の写真は割愛いたしますが、キリリと引き締まった空間となりました。枯れて不足してしまった空間には新たに植栽を入れ、全体のバランスを整えました。

縁側に腰かけて枝垂れ梅を眺めていますと、
心が落ち着き時が経つのを忘れます。

だいぶ形が出来てきました。

先月末より入っていました改修工事が終盤を迎えました。

今日はとても形のいい枝垂れ梅を入れ、砂利も入りようやくサマになってきました。写真は竹垣が入る前の竹垣側からの眺めです。竹垣が出来てしまったら、もうこの方向からこの梅を眺めることはできません。

珍しく、正反対の方向との両方向から眺めてどちらもサマになる本当にいい形に仕立てあげられた枝垂れ梅です。自分の仕入れの目利きをちょっと自慢したくなりました。(もちろん生産者の方に感謝です。)あ、いちおう植えた後に調整の剪定は施しています。

いよいよ完成が楽しみです。

今日も仕入れ

先日、現物を確認して注文をしておいたサルスベリを取りにいくついでに、追加でサツキの玉物と枝垂れ梅を探しました。

こちらも見事な形の木が見つかりました。市場でせりあって手に入らないかドキドキする必要もなく、形の要望通りの木が手に入り感謝しています。

大体、植栽については見切りでおおよその日程を組んでしまってから現物を探すので手に入らないとなったら全て日程計画が狂ってしまいます。(そういう意味では雨がドンピシャで降ったりすると狂うことはあるのですけどね。)

今回は逆にジャストなタイミングでドンピシャな木が見つかって感激しています。神様ありがとう、

形の崩れてきたクロマツの剪定

年々、松の手入れが出来る職人は高齢化によって引退をしていく傾向が強く、また高齢の庭師は足腰が弱ってくる為に高い所や、姿勢が困難な門被りの松などになると敬遠する傾向があります。今回のケースも前任者が「もうやれない」と放棄したクロマツの剪定の役が回ってきました。

お話をいただき一見して・・・
代金単価が割りに合わなかったのか、もともとこういうやり方なのか、鋏でブツブツ枝を切る剪定のやりかたで、ずいぶんと形が崩れていました。また、切り位置が悪い為に枯れ込んでしまっている枝がとても多かったでした。

「とりあえず数年かけて形を修正する所からですね。」と現状をご説明し、初年度は最大限出来る処置をするしかありませんでした。

それでも、やるべきことをやれば少しは見栄えが回復するものです。最低3年は型どおりの剪定をするよりありませんね。

↑剪定前の現状

↑少しは見えるようになりました。

日本に生まれてよかった

今日は雨の為、作業を中止し仕入れにあてました。

今年度の6月頃、市場で出会った生産者の方に直接声かけをして連絡先をもらっていたものの、それからなかなか時間が取れずに連絡できていなかったのですが、半年越しでようやく甫場の植木を直接見せてもらいました。

市場に出品される品というのは、出品にかかる手間や売れ残りを心配して色々な思惑が入った出品となるので、かならずしも欲しいと思ったタイミングで探し求めている条件の木が見つかるとは限りません。それにくらべ甫場ですと、仕入れられた物や仕立てられた木々が直接見られるので幅広いものから探すことが可能です。今日は紹介してくれたサルスベリがとてもいい形で手頃の価格でしたので、とても満足のいく仕入れとなりました。

さて、タイトルの内容ですが、日本には四季折々に姿がうつろう本当に様々な植物が多彩に存在していることに改めて気が付きます。これほど鑑賞にかなう植物が幅広く身近にみられる日本に生まれて本当によかったと思います。

 

バタバタしています

一昨日は午前中に一軒松の直しの剪定を済ませ、午後より取り掛かり中の庭の小改修の部材仕入れに。

引き取った荷を下ろす間もなく昨日に平行して段取りを組んでいたお宅の移植工を済ませ、本日は積み荷の整理と段取りの修正。携帯電話(ガラ携)の機種変更に設定変更などなど、色々とバタバタしています。町内青年部の寄合もあったし。。

まあ、忙しいことはありがたいことです。

来月は少し自宅のアプローチがやりかけで放置なので触ろうと思っています。