秋雨前線による長雨・・・・

いやー雨が続いています。

これからの時期一番忙しくなるのですが、その出だしの10月の第3週からずっと雨・・・そして週末から週明けにかけて大型の台風が日本本島を直撃していく様子。。おそらく農業従事者の人達も勘弁してくれと思っているでしょうが、当方もこれじゃ予定オーバーでにっちもさっちもいかなくなると危惧しています。いやー休み返上で休みなしはやばいっす。
11月には神社大祭もありこの時期何かと忙しいんですよね。。
台風こないで。ほんと。

大きなクロガネモチ

同じ町内に住む方のお宅のお仕事ですととても気持ち的に楽にお仕事出来ます。それがいいのかいけないのかわかりませんが。。

毎年のことなのですが、庭木のレベルをとうに越した大きさに成長したクロガネモチの木に登って剪定を行うのを楽しみにしています。この木は家主様が台風で倒れかけた木を救って自宅の庭の中に入れたことが始まりの木ですが、今ではどうやって次動かすの?という大きさに成長した木になっています。息子さんのお二人の名前にもそれぞれ『樹』の文字が入っているほど木に対する思い入れの強い方でいらっしゃいます。とても広くて本数の多い庭ですのでこの時期大変なのですが、しっかりと管理していきたいと思っています。

 

五葉松の剪定

松というと一般の人々はクロマツを想像すると思います。実際に大きな庭園などで立派に形作られた松と言えば大きく仕立てられたクロマツは雄大で見る人々に感動を与えることができます。

クロマツは葉の長さを短く密集させた作りにするには、意図的にかなり手を入れないとそのような形になりませんが、葉の長さが短く葉の密度もクロマツよりも濃い松に五葉松という松があります。成長の速さもクロマツより遅く家庭の庭で長きに渡り一箇所に鎮座している五葉松は太さの割りに丈がなくとても重厚な印象を与えてくれます。

さて、その五葉松ですが葉の密度がクロマツより濃いゆえに、この松を真剣に剪定を施しますとクロマツの倍位の時間がかかります。成長がゆっくりな為に毎年完全なる剪定を行わなくても大丈夫なのですが、2年に一度は正式な剪定を行った方が木の健康を保つにはいいでしょう。

今回剪定を行った五葉松ですが、昨年かなり簡略化した剪定にとどめたために今年その反動が来ました。剪定は省略するとかならず次年にそのツケが自分に返ってきます。改めて肝に銘じようと思います。

病害虫発生情報

今年は湿度が高いせいか、アブラムシが大量発生しています。
ウメ・モモ・サクラを始めカシノキ類に大量に発生する被害が確認されています。また、サツキ・ツツジにもち病が多く発生しています。
ご注意下さい。

アブラムシにはスミチオン乳剤他、マシン油乳剤(乳化液なら比較的どのような種類の液剤でも窒息死の効果が得られます。)

もち病にはダコニール1000乳剤などの薬剤散布が効果的です。

世間はG.W.ですね。

世間は今日よりG.W.に突入をしてFACEBOOKやTWITTERなど各SNSではなんとかG.W.を満喫しようという意気込みの投稿や、「どうせ変わらず仕事だし」みたいな諦めの投稿であふれかえっています。(笑)

そういう当方は、特に変わらない日常です。普段できていていない備品関係の整理や業務の段取り、道具のメンテナンスや問い合わせがあれば見積にだって出かけます。G.W.だからと言って長期の旅行などの計画は立てていません。個人事業主たるもの対応の速さが命だと思っています。

昨日のお客さま、海外赴任の為に8年程家を空けられているうちに伸びてしまった木々を今回整理しなおしました。思っていたよりは荒れていませんでした。
想像していたより軽い負荷でしたので、余裕でスッキリと業務を終えることができました。

時として仕事にせよ観光にせよ海外に行かれるようなお客様のお宅ですと、近隣ではない珍しいお菓子を出して下さることがあります。
今回、出していただいたお茶菓子が美味しくて後で調べてみましたら東京の南青山にあるお洒落なカフェで提供されているパイナップルケーキだということがわかりました。どうりでお洒落で手が込んでいるお菓子だと納得しました。こういう普段口にしないお菓子をいただいたりしますと、妙に嬉しくなってテンションが上がってしまいます。G.W.だからかもしれませんが。(笑)

皆様、G.W.は気分が浮かれがちですが安全等には十分に気をつけてそれぞれの連休をお楽しみください。

桜の力

今日も桜の力を感じる出来事がありました。

昨年までなかなか咲かなかった桜が、今年になって満開に咲き誇ったお客様のお宅がありました。先日の嵐にてほぼ散ってしまった為に本日剪定を行いました。

お客様宅の2軒お隣の夫婦が散歩で前を通り、「この木は何ですか?」と桜の隣に植えられている剪定中の木のことを尋ねてきました。私は「モクレンです。」と答えました。このモクレンも毎年咲かずに、今年も昨年の剪定が遅かったせいか残念ながら咲きませんでした。私は続けて「このモクレンはまだ、咲かせる為の調整の過程で来年か再来年には咲くと思います。」と言いました。

ご近所さんは。「紫ですか?白ですか?モクレンも咲くと綺麗ですね。楽しみにしています。」と。

やっぱり桜が咲くと、通りすがりの人は絶対見ていることを改めて認識しました。
そして、口にこそ出さないものも心の中で「おおー綺麗に咲いた」と思って必ずと言っていいほど次の年も咲くことを楽しみにしています。そして、桜にとどまらず、同じ所に植えられている木についても興味が沸き、どんな花が咲くのか興味を持ったりされるのでした。日本人の心と桜はきっと深い所で結びついているのだと思います。

3年越しの開花

庭木は枝振りや葉が風にそよぐ姿を眺めるのも一興ですが、やっぱり花をつける木は花が咲いてこその木ですし、それを楽しみに庭にいれているものです。特に春はあちらこちらで梅に始まりサンシュユ・モクレン・サクラにハナモモと次々に綺麗な花が開花して私たちを楽しませてくれます。

時として花を楽しみにして庭に入れた木の花が咲かないと相談を受けることがあります。このケースでも大きさは十分な山桜が咲かずにいるということで、3年程前から開花に向けた改善処置を施してきました。花は条件さえ整えば必然的に咲くものです。咲かないということは何か良くない状態に陥っている訳ですのでひとつづつその条件を改善していけば、必ず花は咲きます。自然はまったくもって必然です。満開に咲き誇り嬉しい限りです。この時期は毎年ですが庭師をやっていて良かったと思う時であります。

根上り松の剪定

昨日植栽した根上り松ですが、しばらく手入れがされていなかった為に形が崩れてしまっている為に、これから形を回復する為に本日剪定を施しました。作り直しの為にほとんどの枝を一旦落とすことになり、スケスケになりました。基本的な形を戻すのに3年はかかりそうです。

根上り松の移植

お客様宅の五葉松が原因不明で枯れ込んでしまった為に、そのお客様が私が入る前の庭師さんに預けていた「根上がり松」を枯れてしまった五葉松の代わりに戻すことになりました。ここで、「根上がり松」をご存じない人の為に簡単に説明しますと、生育過程で根の周りを特別に覆って堆く高く土を盛っておいて、根が下に張るにしたがってすこしずつ盛土を解いて根元を露わにし、まるで根が木を持ち上げているように仕立て上げられた松のことです。とても生命力を感じられる仕立てです。

で、植替えの為に掘り進んでいったところ・・・枯れ込みの原因は根腐れでした。何でもここの土地は下の層に鋳物砂が埋め込んであるそうで、その上に植栽が施されていたので、その層に根が到達したために根腐れを起こしたようでした。(そんなの知り得ていないし、突然枯れてびっくりですが、家主さんはその土壌の事実を知っていたハズなので、なんとなく枯れた理由を理解していたのかもしれません。)いちおう、埋め戻しには客土を使いましたが、ギリギリの空間での植替えであった為に再度同じことが繰り返されないか少し心配です。ちょっと預かりの間の剪定が省略されていたようで、戻す前に緊急で剪定したらしく形が崩れているのが残念ですが、2・3年掛けて形を戻していこうと思います。

根腐れ
根上がり松

枝垂れ桜掘り取り

お客様によっては、お庭と違う場所にそのうち庭にいれようと思って育てながら保有している木を数本保持してみえる方がみえます。苗木の時に買ってきたりもらってきたりして、その時はとりあえず空き地に植えておくかといったように何気なく植えられて、その後正式に庭に入れるということをしないまま大きくなってしまったということは良くあることです。特に私たち庭師のように木の維持管理を生業にしていない人がこまめに保持木の手入れをして形を綺麗に保っておくということは時間的にも意欲的にも困難なことだと思います。そして、大きくなりすぎてしまって、庭に入れる場所が無くなってしまったり違う木を入れたくなったりして、その木を持て余してしまう結果となってしまうことも時としてあります。

今回もかなり立派に成長した木なのですが、庭に入れる前にご主人がお亡くなりになり移動させる人がいなくなってしまった為にもう切り倒すかと言っていたものを当方がもらい受けることにしました。結構に枝を張った枝垂れ桜です。持ち帰って改めて眺めますと結構幅があり、どこに入れようか思案しています。