作業性の悪い環境での高木剪定

大きな尾屋敷の裏手に植えられてるカイヅカイブキがありました。
裏側は袋小路のため、車1台がギリギリ通れる道を入り込んでようやくたどり着ける場所でした。
そしてまた、その生垣正面には90cm位自然法面で一団高くなった駐車場があり、ガレージ屋根が設置されていました。まったく車が近寄れなく三脚も立てにくい、とても剪定作業がやりにくい状態の生垣でした。

そんなこともあり、数年の間(10年くらいでしょうか・・・)放置されていたカイヅカイブキは高さが8mは超える位に成長していました。
今回、その内の1本が先の台風で45度位倒れてしまって先日伐採処理を行いました。残された木々も今後倒れるといけないので半分程度に高さを切り詰めることにしました。とはいうものの・・・・先にも言いましたように、場所は高所作業者が入っていけるところでなく、三脚で切るとするとその切断幹は4mを超える長さがあります。それが倒れると相当な重量があり、波板のガレージなど一発で破壊します。つまり・・・切り倒す方向を制御しながら1本づつ慎重に作業しなければならす、大変苦労しました。写真を見てもらえれば分かると思いますが、内側に倒すようにひとつづつ切っていきました。(細かくいいますと色々とノウハウがあるのですが。。)カイヅカイブキは幹も葉もとても重量があり、全てで600kgの剪定枝葉が発生しました。特殊剪定のいい事例となりました。

やっぱり割増料金にしなければいけなかったなあ。。。(反省)

ちょっと異常ですよね

先週末、大型の台風21号が日本列島全土に上陸し通過しました。総雨量が多くさらに通過後の吹き返しの風が強かったことで数件のお客様宅で木が傾斜したり、根が排水管を曲げて割れたりなどの被害が出ました。ただでさえ先に続いた長雨により予定延期が重なっているところに台風被害の突発事例が発生してスケジュールが立たずに頭を悩ませています。そして、今週末には2週続けて台風22号が日本に接近という天気にちょっと異常さを感じています。

企業様植栽管理

台風18号すごかったですね。
当方、ちょうど暴風雨域に入る時に町内の寄合から帰る途中で、直撃を受けました。傘は持っていましたが、はっきり言って差していたら逆に危ないです。結局傘もささずにズブ濡れになりながら帰宅しました。

台風一過、とてもいい天気に恵まれ刈谷市内の企業様の植栽管理を終えました。先週より断続的に降った雨のおかげで日程変更につぐ日程変更でした。
写真はモッコクなのですが、枝張りも大きくとても立派です。
前回の剪定は私が修行中の確か7年くらい前だと思います。
その後、私が独立したので経緯は分かりかねますが、おそらくその時以来手が入っていないと思います。
完全に枝間がふさがってしまっていて、木の健康状態的には思わしくありません。思いっきり透かして社長室にも心地よい朝日の木漏れ日が入るようにしました。我ながら、これはいい仕事だと思います。

大きなクロガネモチ

同じ町内に住む方のお宅のお仕事ですととても気持ち的に楽にお仕事出来ます。それがいいのかいけないのかわかりませんが。。

毎年のことなのですが、庭木のレベルをとうに越した大きさに成長したクロガネモチの木に登って剪定を行うのを楽しみにしています。この木は家主様が台風で倒れかけた木を救って自宅の庭の中に入れたことが始まりの木ですが、今ではどうやって次動かすの?という大きさに成長した木になっています。息子さんのお二人の名前にもそれぞれ『樹』の文字が入っているほど木に対する思い入れの強い方でいらっしゃいます。とても広くて本数の多い庭ですのでこの時期大変なのですが、しっかりと管理していきたいと思っています。

 

台風が過ぎ去って

台風3号による豪雨が九州を襲い大分・福岡で死者もでる程の被害が出たようです。三河地方はたいした雨ではなかったのですが、ご冥福をお祈りしたいと思います。台風も過ぎ去り、代わって晴天となり木々の緑が美しく感じられる日となりました。気温もあまり高くなく今日の仕事はとても快適でした。

消毒のお話し

春になると木々の芽が動き出します。4月に桜の花が散りますと一斉に新緑が勢いよく出そろいます。梅・桜は春先に美しい花を楽しませてくれますが、花後のこの時期どうしてもすごい数の害虫がつく木でもあります。梅のアブラムシは葉をしわくちゃにしてしまいますし、桜につく毛虫は小さいお子さんがいる家庭などでは子供を木に近づけさせないなどと良く耳にします。また、モクレンなどのコブシ系の木にも大きな虫がついくこともあります。(結構場所によってついたりつかなかったりします。)まだ、イラガなどの虫が動きだすには少し時間がありますが、もう少したちますと必ずと言っていいほど出てきます。それぞれの木や個体によって害虫の種類や発生する時期が違うのでなかなか完璧には対応できないのですが、5月中旬を目途に消毒を1回行うようにしています。発生する時期がずれてしまったりすると効果も薄れてしまうのが消毒の難しい所ですが、本来ですと2週間~1か月に1回の割合で複数回(発生する期間の間中)実施することが完全なる対応です。なかなかそこまでの労力は掛けられないというのが業者でも頭の痛い問題です。冬の間に越冬中のサイクルを絶つ処置を行うというのもかなり有効な手段ではあります。

ご近所さんのお仕事

当方が住んでいる周りは、前の世代の方々が梨畑をやられていた方が多いです。

昨日のお客様は、同じ班内の青年部お知り合いのお宅でしたが、その昔梨畑であった区画の外周部に植えられている暴風木の整理でした。5年程、放置されていたようで3m以上の高さに茂っていました。なにせ、区画が1反ありますので、その2辺だけでも50m近くあります。お客様自身があらかじめ枝落としを始められて、ご自分では落とせない高さや太さの木だけ当方が枝打ちし片付けを一緒になってやりました。1日半掛けて1.2トンの枝葉を片付けました。

慣れているとはいえ筋肉通です。奥さん、良く頑張ってくれました。

 

預かりの木の移植

碧南市のお客様でとても庭に造詣の深い方がお見えになります。

使われている石は山石に統一されており、灯篭はわざわざ桂離宮の雪見灯篭のレプリカを入れています。お庭は3つの区画にわかれており、そのそれぞれに蹲(つくばい)が設置されており、それぞれの区画でそれぞれの趣がある庭になっています。

ご主人は毎日早朝に庭に落ちた落ち葉を拾い上げ、生えてきた草を抜き、いつ訪問してもとても綺麗な状態に庭が管理されています。そのように庭を毎日見ているお客様のお宅でも、海が近くて潮風に吹かれるせいか1本五葉松が枯れてしまいました。

梅は潮風に弱い為に海の近くでは枯れることがあるのですが、松は基本的に潮風や乾燥にも耐える樹種なので今回枯れてしまったことに驚いています。全体が一斉に枯れていますので、もしかしたら松枯れに掛かったのかもしれません。(マツノザイセンチュウの仕業)理由はどうにせよ、枯れてしまったものは元にもどりませんので、この度他の木に植え替えることになりました。

このお客様のお宅は当方が管理に入る前に「根上り松」を庭を作った業者さんに預けられていて、その松を戻そうという話になりました。早速現物を確認しに行きましたが、少し毎年の手入れが省略されていたのか形が崩れかけていましたが基本骨格は立派な根上り松でした。しばらくの間、人目に触れない期間がありましたが、また戻すことで訪問者の目に触れることになります。偶然にも枯れた五葉松は門を入って正面でしたので、いちばん目につく場所です。再び雄姿を取り戻せるように管理してあげようと思います。

ツリークライミング・トレーニング

雨が続いていたので業務の方も日程をずらしたりし、週末も雨であることが多かった為にしばらくの間ツリークライミングの練習が出来ないままでいました。ようやく晴天が続き、木も乾いた頃であるのと、今日はお客様との予定が合わなかった為にツリークライミング・トレーニングを行いました。これまでのトレーニングの中で一番高い木を選び敢行しました。途中3回程、アンカーポイントを付け替えようやく登頂しました。少し風がつよく揺れましたが気持ちよかったです。

課題木 登頂点から横をながめる 登頂部から真下を見下ろす 終了後

刈込鋏の手入れ

鋏は庭師にとって命の次に大事な商売道具です。刈込鋏は相当なスピードで次々と葉や枝を力任せに切り込んでいきますので、それなりの早さで消耗します。

刈込鋏に要求される品質は刃先が鋭い状態であることと刃の噛み合わせ面に隙間が出来ないことです。隙間があると切る時に刃が回転しようとする力が加わるだけでなく、刃の内側にヤニがついてくることにより刃の噛み合い抵抗が増し、作業の疲労度が増加します。また、葉がスパっと切れずに刃と刃の間に挟まるように逃げて切ることが出来なかったり、切れたとしても切り口が引きちぎったように汚くなることがあります。
刃は根元から順番に噛み合わせの位置だけ触りあうように微妙に湾曲されて鍛えられています。

刃の噛み合わせは合わせのネジを締めこんで調整し、刃先は最長でも1月に1回は研ぎなおして良い状態を保ちます。