ドウダンツツジ移植他

過去に他の人により作られたり植えられた植栽を触ることは時々あることなのですが、一般的には庭全体を見渡すと、おおよそ、その施工者がどのような考え方や判断に基づいてそうしたかという事が見えてきます。で、『自分だったらこうしたのにな~』と色々と思う事があっても、通常の管理業務ではあまり家主さんにそれを伝える事はありません。家主さんの方から「どう思う?」とか造り替えて欲しいと要望が出た時に初めて「ここは現状〇〇のようになっていますが、もう少し〇〇であった方が良いと思います。」というように自分の考えをお伝えするようにしています。殆どの場合は説明をしても回答は「任せるから思うようにして」という回答が帰ってくることになるのですが、そうは言われるもののお客様の中で『こうなるのは気に入らない』というNG項目は存在していることが多く、そこは忖度して見誤らないように注意をする必要があります。で、今回のケースは施主様自体というよりは、そのご友人からの指摘により施主様が気分を悪くされて何とかしたいというご要望を発端にした内容でしたが、確かにその内容は指摘されている所があながち間違っていない内容でした。で、造り替えを行っていく訳ですが、実際に植栽を掘り起こしていくと、土の状態だったり埴土の深さや範囲のことであったり、植えられているピッチのことであったり、土留めの石組の様子であったり、だいたいどういう技術レベルの人が施工したかという経緯が見えてきます。これは面白い事に見た目だけでは分からなくて実際解体を行ってみると、急に手に取るように分かります。そうして、どうしてそういう施工になったかという所を考えると、その時の施主様の意向や依頼時の依頼のされ方や条件などが見えてきます。おおよそ、間違った結果になっている場合はどこかで施主様もしくは施工者のどちらかの意図的な判断が入ってそうなってしまったという所が推測されてでてきます。一概にどちらが悪いと断罪することは出来ませんが、双方が説明と話し合いを行ってお互いに納得した上で進められる工事というのが理想的な姿なのではないかと思います。

で、今回のケースで感じた事は(これはかねてから、その思いはありますが)庭を愛でる心を持っていない人が施主として庭を作ると、どんどん変な方向へ行ってしまうので、それなら最初から庭を持たない方がいいという思いがあります。庭を維持していくにはそれなりの費用と根気と手間がかかります。そういった所をゼロで人に見せる為だけに庭を持つという方向ですと、どこかでおかしなことになりますので、あきらめていただくか心を変えていくしかないと常に思っています。(ご本人には言えませんが。)

里山での仕事

先日、お客様からのご紹介により山奥深くの里山集落のお客様のお仕事がありました。

前も後も山で覆われた谷戸にあたる所で麓に住宅があり、中央部に田が広がる絵にかいたような里山集落でした。

入ってきた引き込み道の道以外に集落に出入りする道はなく、配達の車以外はめったに入ってこない場所でとても静かでいい現場でした。

周りには至る所にイノシシ除けの電気柵や防護柵があり、見た目にも自然豊かな里山であることが感じられる環境でした。

このような土地で生活を送る人々は古くは自給自足的な生活様式を送られてきたのでしょう。静けさの中に芯のしっかりとした精神的強さを備え、日々とても丁寧な生活を送られている感じが、家やその周りの整備状況から伺えました。山の中で生活を維持していくことって、色々とやること多いですよね。今日はこれを終わらせて、明日はあれを終わらせてと一つづつ丁寧に順々にこなしていくという姿勢を感じることができました。

当方はお庭の整備という役割だけを担当させていただきましたが、忘れかけていた『生きる』という根本的なことを思い起こさせていただいたような出来事でした。そして、なぜかわかりませんが、精神的な安定を取り戻すことができました。

何を隠そう、自身の血縁のルーツが山の奥であることが関係していてDNAに山の生活が残っているのかもしれません。

素晴らしく美しく大きなケヤキの木の剪定

いつ頃植えられたかはっきりとしませんが、恐らく100年以上前に植えられた、それはそれは美しく大きく成長したケヤキの木の剪定のご依頼がありました。

場所的にクレーンや高所作業車が入らない環境であることと、枝張りの半分は建物の上方である為にロープワークを用いた枝下ろし作業にて行うことになりました。

当方も駆け出しのツリークライマーではありますが、今回は大きな枝の吊るし切り+離れた場所への枝下ろしを伴うチームワークが必要となる事により、より技能の高いクライマーさんにお願いをしてより確実で安全な方法を取ることにし、当方はグランドワーカーとして枝下ろし補助+搬出係として業務にあたらせていただきました。

落とす枝の選択のみ当方に決めさせていただいて、切除枝が決まればそれを切除する為の登降アンカーポイントの設置、吊るしポイントの設置、吊るし下ろしルートと方式の選択とセッティング等はクライマーの判断に任せ、あとはそれぞれの担当がそれぞれの操作を担当したチームワークにて無事に業務を行わせていただきました。あと半分程度業務が残っていますが、最後まで安全第一にて作業を行いたいと思います。

困ったお客様

ちょっと今回は愚痴の記事になってしまいます。
先日、2年振りのお客様からのお仕事を請け負いました。
ただでさえ、大きくなりすぎてしまったシマトネリコなので、毎年の剪定でも余裕で1m以上に伸びる枝がでる木なのですが、それが1年越しの2年目なので、それは長く伸びているので、それなりの太さもあり葉の量もそれなりにある枝振りに成長した木々の剪定でした。

通常のお宅の毎年の剪定業務ですと、枝を多く落としたり刈込が多かったりすると重量が多くいくことはありますが、平均すると大よそ1人工あたり100kgの重量が出るのが普段の業務となります。

このお客様のお宅は毎回の剪定でも400kg超の重量が計上されており、前回の業務の時でも家の人に片付けを手伝ってもらってもそれでも二日では片付けきれず、車両に積んで搬送するのも1回につき通常200kg程度が適正の重量になります。

これは枝葉は嵩張ることが原因で細かく裁断して減容して積み込みはしているものの、細断するにも時間がかかりますし、時間と積み込みの効率を考えるとそれ位が限界の値となります。伐採幹ばかりの場合はもっと重量が行くこともありますが、通常の剪定ではそんなもんです。

で、400kg超の剪定枝葉の搬送というのは当然2回以上、ちょっと嵩張れば3回は搬送が必要な計算になります。ところが処理場というのは通常8:30分~4:45分(4:30入場)までしか営業しておらず、朝1番か最終駆け込みで持ち込まないと処理することができません。これを3回搬入が必要な現場となると、どこかで1回時間中に持ち込むことが必要となり当然作業時間を搬送で食う訳です。

これがお客様には理解できず、2日間の作業なら2日分の作業量が確保されていないと信用がどうのこうのという一方的な理論で凄い剣幕のクレームとなる訳です。

こちらとしては細かく説明をしたいところですが、毎回「2日でやって」と一方的に主張されて業務を開始している為に「2日間では物理的に片付けまでやりきる事は不可能です」と宣言しているにも関わらず、業務中でも「あと、この木とこの木もお願い」と勝手に仕事量を増やしてきます。ちなみに、今回も片付け切ってない枝葉を残してきましたが、それでも処理量は590kgでした。もう、これ以上このお客様をお相手する事はできません。そんな出来事があった1月末でした。

新しいチェーンソーの購入検討

樹上に上がって作業を行うには当然『軽い』ことがとても有り難いのですが、断幹を行う場合に限り刃渡り(ガイドバー長さ)が幹の太さに応じて必要なのと、ある程度の力と出力が必要となります。これまで、無理してガイドバー長45cmのチェーンソーを樹上に上げて作業を行ってきましたが、さすがに4.6kgの重量のあるチェーンソーを不安定な姿勢の中で保持して作業するのは、エンジン始動も困難で繰り返し作業するのにかなり体力を消耗します。

2月入り、ちょっと大きなケヤキの剪定業務を予定しているので、改めてチェーンソー装備品のラインナップ見直しを検討しました。

候補に挙げたのはSTHILのMS-172とMS194。現物を手に取って比べてみようと近くのショップに出向きました。

MS172の方は一般向のユーザー向けに価格を抑えた新製品でハガイドバー長35cmと少し小回りが利きそうなので検討に加えましたが、重量が4.5kgとほとんど軽量とならず、かえってパワーウェイトレシオは上がっているので、どちらかというと地上作業用のチェーンソーでした。また、燃料・チェーンオイルキャップが従来のツールフリーキャップと違い単純なスクリュウ式のキャップである為に検討から外しました。これは、ゼノアのチェーンソーでも見られるツマミ式のオイルキャップであるチェーンソーを使って樹上作業をしていた時に、切り落とした枝がキャップに当たったりした時にキャップが外れチェーンオイルを浴びたことが数回あったことにより、STHILのロック機構付きのキャップの優秀ささを身をもって痛感していたからでした。一般ユーザーによる地上作業を主にターゲットにして過剰な装備を止めて価格を抑えたのはメーカーの努力だと思いますが、逆にプローユースにとっては選択肢から外れる形のマイナーチェンジとなっていました。

MS-194の方はエンジン排気量はほぼMS-172と同じなのですが、よりボディがスリムとなっていて軽量化されており、重量が3.6kgと約1kg軽量化されており手にした感覚では十分に軽く感じ取り扱い易そうでしたのでこれにしようかと思います。

価格は¥65,000、費用をどう捻出するかです。

業務中の来訪者

冬になると鳥たちが食べ物が少なるなるのか、剪定をした時に葉の間から零れ落ちる毛虫やカメムシなどを狙ってやってきます。生きる為の捕食ですので、確実に次々獲物を落としてくれる庭師という対象は鳥たちにとってとても歓迎できる存在のようで、逃げるどころかこちらが移動する所々へ追ってきてはすぐ脇の枝にとまって様子を見ています。その姿がとても愛らしく、少し離れるとサッと地面に舞い降りて素早く獲物を啄み飛び去る様は生命の営みを間近でみられるとてもいい教材です。今年は百舌鳥(モズ)の姿を多く目にします。メジロを目撃したいのですが、メジロはどちらかというと昆虫より花の蜜を好むようなので、もう少しサザンカの花が咲いていたり梅の花が咲く頃にならないと見られないかもしれません。

祭礼ウィークを終えて

去る11月5日に氏子神社の祭礼がありました。

ちょっとした経緯から外来者である私が西尾市に住み着いてからこれまで神楽保存会の活動を行ってきた訳ですが、先月は祭礼3週間前より仕事・子どもの世話・神楽稽古・排水機場点検運転・消防団活動と目まぐるしい1ヶ月でした。

祭礼当日も西尾市一斉防災訓練があり、そちらも参加の必要性はありましたが、天秤に掛けた結果、娘達が巫女舞奉納で舞台に上がる事もあり、祭礼を優先することにしました。

これまでは、そんなことを感じていなかったのですが、今年になって急に地元民と移住民の埋め難い溝を痛烈に感じました。地元で生まれ育った人々は口ではおだてて新しく入ってきた若い住人を受け入れてくれるのですが、その心の奥底では相容れない沸々とした差別意識を抱えていて、いざ一度意を異にすると『よそ者が何言ってやがる』と言わんばかりに排斥にかかるような圧を放ってきます。

『郷に入りては郷に従え』という古いことわざがありますが、令和の世になってもまだ、そのことわざを地で行くような風俗が色濃く残っている感じがます。祭り事に限った話かもしれませんが、少し戸惑う出来事でした。祭礼を終えて1週間が立ち、ようやく自分の気持ちの整理も切り替えられて業務に集中できるようになってきましたが、まだ業務(お客様対応)は業務の方で、意識を集中しきれていない日々が続いています。

お客様が実は本当のお客様でなくて広告代理店のサクラである疑いがあったり、あるいは広告代理店が何かセリフを言わせているのじゃないか?と感じたりとか、どうにも悶々とする日々が続いています。はやく業務だけに集注するようにしたいと思います。

毎日暑いですね

今年は昨年にも増してなんだか暑いですね。今週は35度を超える日が多く、雨も降らない日が続いていて本当に暑く感じます。畑の野菜も干上がり気味ですし、剪定した葉もその日の内に蒸したように茶色に変色します。そんな中、昨日の現場でお隣りさんから少し出ているナンテンを切って欲しいとの要望を受け、その場で対応させていただいたのですが、その時・・・

取り掛かったところ、お子さんから「レモネード好きですかぁ?」と可愛らしい元気な声で質問され、最初なんのことが戸惑いましたが、そこは素直に「好きだよ~」と答えました。(笑)

どうやらお母さんから聞くように頼まれたようで「後でお出しします」とまた可愛い回答がありました。ほどなくお母さんの補助を受けながらお子さんがお盆の上にコップ一杯の冷えたレモネードを出してくれました。お母さんが「さっと飲んじゃってください。」とこれまた作業の途中で絶妙な間合いで勧めてくれて、遠慮することなく一杯喉を潤すことが出来ました。

子供にコンタクト取らせるところや、「飲みますか」ではなくて「好きですか」という言葉を選ぶところとか、作業が終わってからではなく作業の途中であるとか、「さっと飲んじゃってください」という声かけとか、この人はもしかしたら昔水商売をしていたんじゃないかと思う程、人に気を使わせない気遣いが自然すぎて、(女子力マイナス30くらいのうちの嫁では絶対に出来ない芸当だなあと思いながら)その後の作業に爽やかに当たることができました。

連日の暑さに気力がやられ気味の所で一瞬の涼風が自分の中に吹き抜けた出来事でした。

アーボリスト講習会

去る7月16日(日)に三重県にある伊勢フォレストピアにて『mini JAC in 三重』というイベントに参加してきました。

ATI(Arborist Training Institute:アーボリストトレーニング研究所)が主催 する大会でJAC(Japan Arborist Challenge)というものが秋に開催が予定されているのですが、そちらに向けた練習会という位置づけのイベントになります。

本大会では以下の4つの種目に渡って競技(技術水準を計る)が行われる訳ですが、今回私が参加した種目は、その内の『3.リギング&ロードトランスファー』でした。

1.スローライン
2.ツリークライミング
3.リギング&ロードトランスファー
4.レスキュー

私自身は初めての参加でしたので、正式なルールの理解も曖昧で戸惑う部分もありましたが、そこは練習会の位置づけ、間違っても親切に指摘・説明してくれるメンバーに助けられながらトレーニングすることができました。4チームがそれぞれ2回の試行を行いましたが、自分の入ったチームは大会経験者が2人居たこともありチームワークがスムーズに進み、2回目の試行にて規定時間内にメニューを終えることができました。

色々と過去の講習にて習ったことで忘れていることも確認でき有意義な研修にすることができました。運営の皆様ありがとうございました。