先の伐採作業にて大活躍をしてくれたSTHILのMS250、高圧縮比のエンジンでパワフルで高出力、ガイドバー長45cmを100%使用しても力負けすることなく作業が出来るため、調子に乗ってフルスロットルのままガンガン切り進んでいました。
当然排出される切り粉の量も凄いのですが、あまり気に留めることもなく作業を続けていました。チェーンソーのエンジンはスターター部内側に取り付けられたFANで冷却用空気を吸い込みながら、それをエンジン冷却にも利用しているという設計の為ボディ左側からエアーを吸い込む構造となっている為、この大量に排出される切り粉をどうやら吸い込んだようで、それがスターター爪駆動部に入り込み、スターター初動回転時の爪がかみ合うスペースを殺していたようでした。それに気づかず、【切断】⇒【停止】⇒【再始動】を繰り返す内に「ガリガリ」という音がしたと思ったらスターターが空転しエンジン始動をすることが出来なくなりました。
症状的には「あっ何か破断したな」という感覚はあったのですが、その後何度か始動を繰り返す内に、掛かる時と掛からない時があり何やら爪の動作に不確実性があり、なんとなくですが、破断しかかっているけどなんとか耐えて繋がっている状態なのかなあとおぼろげに想像できました。ただ、作業が未完でしたので中断する訳にも行かず様子をうかがいながら作業を継続し、何とか繰り返しエンジン始動することができその日の作業を終えることができました。
後日、分解確認したところリコイルスターターの爪先端部分が少し欠けており破断しかかっていました。爪の角度によってはかろうじて引っかかることにより始動は出来ているという状態のようでした。他の機種では爪は両側にあると思われますが、当該モデルは片側にしかないようでちょっと驚きました。部品だけでの購入が可能でしたので補給品を注文しました。
高圧縮比モデルなのですから爪の部品強度を上げていてほしかったですけど、それ以上に使い方がまずかったのでしょうか・・・