難作業性の現場

はい、忘れた頃におそらく他の同業者が断ったた高額な見積を提示したであろう、困難な現場のご依頼がありました。写真で見て分かるように枝の先端高さが6m程まで伸びたキンモクセイ。剪定をするだけなら、別に困難ではないのですが、その植えられている周囲の状況が非常に手入れを困難な状況にしていました。

角地に植えられたこのキンモクセイ。裏地は新築の物件が建築中で養生フェンスが張られておりアクセスが不可能で写真手前側は2重に見えるフェンスの間は落差5mはある下に水路があります。手前側の枝は見事に水路の上に張出しています。写真左手はテラス上に追加されたルーフバルコニーの柱によってフェンスとのスキマが人一人がやっと通れるくらいのスキマしかなく、処理枝葉の搬出が困難です。奥側には古い納屋があり、トタン葺きの屋根には切断した枝葉を落とす訳にはいきません。それでもってこの大きさまで張出した枝の木の剪定、さてどうやったらいいのでしょうか(笑)

そこは、このような難易度の高い作業を得意とする弊社ならではの体技で無事に剪定と剪定枝葉の処理を終えました。(どのようにして行ったかは写真でお見せできませんが、結果のみお見せします。)
説明は省きましたが下の写真にある物干し竿が曲者で邪魔をしていました。(せめてこの物干し竿だけでもどかしていただけてるともう少しやりやすかったです。)

通常は綺麗に刈り揃えるのですが、目的が樹形縮小であるために、既に内側が枯れこんで葉がついていない領域まで切り戻している為に輪郭を出すことは不可能です。それでもなんとなく過去に(小さいころに)刈ったことのあるラインはおぼろげに見てとれます。

このような困難な現場に遭遇するとなぜか職人魂が燃えます。
ご依頼ありがとうございました。

花壇施工

駐車場区画に1本カシノキが植栽されていた一角を花壇に変更するという工事を行いました。
小学高2年生になるお子様が花を植えるのを楽しみにしているそうです。
10年越しに花壇が実現して喜んでみえました。
綺麗な花を咲かせて下さい。

カワイイ奥様とお子様でした。^^

 

棒カシのはずが・・

棒カシと言いましても何のことだかわからない方もおみえになるかもしれませんが、カシの木の木立のものを複数本一列に植えた状態を指してこう言います。外観からは全体でそれらしい独特の雰囲気が出る為に剪定も全体でのまとまりを意識してバランスを調節する必要があります。

先日のお客様、数年剪定管理が滞っていたためにこれらカシの木が隣どうしくっついて、四角い生垣のようになっていました。最初に訪問した時は生垣と見なして四角く刈り込みましたが、カシの木は萌芽力が強くある程度枝葉を保持した状態にしておかないと枝の伸びがすごく一年での盛り返し枝が伸びすぎて手に終えない状態になっていました。結局の所一度全ての枝を整理して落とし、本来のカシの木の姿を取り戻すことにしました。
工数は倍かかってしまいましたが必要な処置でした。

久しぶりの更新です。

すみません。しばらくブログの方の更新をサボッておりました。

自宅兼事務所を移転したこともあり、引越しとその後の整備などでバタバタしており、1ヶ月程は仕事も中断していた程の混乱ぶりでした。ようやく落ち着いて急遽、お客様周りを始めて新規の工事受注などもいただき、てんやわんやで今フル回転しています。この投稿を書き出す前も急に動き出した反動か泥のように眠っていたところです。(笑)

さて、いざしばらく書いていませんと色々なことがありすぎて何を書いていいのかわからなくなりますが、少し昨年度の振り返りと今年度の目標などを書いてみようと思います。

思えば昨年度は三脚で届かないような高さの木々の剪定や伐採にツリークライミングの技術を習得して取り組んだことが新しい変化の内容でした。実のところ需要が先で急いで技術を取り入れた為に先人達にくらべればまだまだ未熟ではありますが、林業ではなく数本という程度の剪定・伐採であればこなせていけるという状況にはなりました。

本年度は、あらたに仕入取引商社の幅が増え従来の和の庭に加えて洋風ガーデン(花壇やレンガによるアプローチのある庭)などの提案も可能なようになりました。中でもレンガのバリエーションが増えたことが大きいです。低価格なものからヴィンテージなどこだわり嗜好のものまで入手可能となりました。折りしも花壇提案を2件いただき、今現在進行中であります。

ここで、さらなる進展を遂げる為にも日本の気候条件に合う洋風な雰囲気のある草花の知識を増やさなければと考えております。本ブログを訪問いただくお客様はそれ程多くないと存じていますが、本年度もよろしくお願いいたします。

盆栽仕立てあがりの松

 

年始より入らせていただいているお客様のお宅の松ですが、ご主人が趣味で自分で仕立て上げてきた松が5本程あります。それら全てが盆栽仕立てで仕立て上げてある為に趣きのある形に仕上がっています。 やや枝の切り位置が荒く、残された枯れ枝が多くみられましたが、全体としてはとてもいい形に仕上がっていると思いました。基本骨格は変わりませんが末端の枝振りを庭木仕立てに逐次変更していきます。

 

あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。

秋~年末にかけては庭師は激しく忙しく、それに少し家庭の事情が加わるとブログの更新から遠ざかっていました。

今年はもう少し更新頻度を上げられるように頑張ります。今年も一年よろしくお願いします。

今年は4日より昨年末に残ってしまったお寺の片付けより動き始め、新年最初のお客様はご近所さま。ご近所さまのいい所は、①気持ちに焦りがなくていい、②お茶の時間によもやま話が出来る、③日程に都合が利くという所があります。ウォーミングアップにはちょうどいい現場となります。とはいうものの始めてしまうとエンジンがかかってきて途中からはもう全開です。また、明日からも全開でいきます。

とあるお客様の話

お客様は千差万別、様々な方がみえますが、碧南市のお客様でお一人とても庭に思い入れのある方がお見えになります。先代の頃は料亭をされていたということもあり、その当時は今の倍ほどの広さのお庭が作ってあったとのこと。当時の半分程の広さといえども現在でも十分な広さの庭を有しています。また、石類は山石で統一されており、雪見灯篭は桂離宮のものをコピーした手彫り灯篭であったり、庭全体の作りがゾーンニングさてていたり、作りこみが当社の入らせていただいているお客様の中でダントツの完成度のお庭です。ご主人は毎朝4時に起き、弁当を作り出かけるまでの時間で庭の砂利部の草・落ち葉取りを行うのが日課だそうです。なかなか出来ることではありません。身が引き締まる重いです。また、そのように庭を大切にされるお客様のお庭を手入れさせていただけるというのは庭師冥利につきます。これからも、妥協することなくしっかりと管理させていただこうと思います。

 

そろそろ

松の剪定を始めています。冬が剪定適期ですが、その他の木々と一緒に剪定を行うということや、日程の都合上どうしても早めから着手する必要があったりします。数年剪定を行っていなかった松などは、季節に関係なく一度手入れを行い枝の姿を整えたりします。初期の松の剪定はウォーミングアップになります。

 

特殊伐採業務

シルバーウィークが終わりました。当方には関係なく仕事しておりました。忙しいことはありがたいことです。

シルバーウィークよりも前の事ですが、高所作業車も使わない、クレーンも使わないで行う伐採作業を執り行いました。

これは、ロープクライミング技術を利用した高木伐採のテクニックです。当日は人手が足りない為に依頼主様にも参加いただいての業務となりました。

ゲッケイジュ伐採前
シイノキ伐採前

クライミングロープを掛けるアンカーを取り、ダブルロープテクニックを使って登っていきます。枝下ろしや断幹は吊るし切り専用のロープ(ダイナミックロープ)と下降器(ポーターラップ)を使い安全に制御しながら地上へ下ろします。地上への下ろし作業をお客様にお手伝いいただきました。

ゲッケイジュ伐採中の様子
シイノキ伐採中

 

 

シイノキ枝葉をだいぶ落としたところ
伐採完了
伐採幹・枝
伐採枝葉

こんなに枝葉が出ました。幹・中枝は薪ストーブの燃料にされるそうです。
薪割り頑張って下さい。^^

条件の厳しい現場

ご依頼のある剪定現場で、時々条件的に厳しい現場に巡り合います。

条件的に厳しいといいますのはおおむね次のような状態です。

①植栽どうしの間隔が狭すぎる。また、株元に築山が築いてあり思うように脚立が立てられない。

②敷地境界付近に植えられており、境界を超えた先が側溝であったり、隣宅であったり、脚立の足を条件的に入れられなかったりする。

③上記②の条件に加え段差(落差)が大きい場合剪定枝葉がそちら側に落ちると片付けに労力を要する。(さらに側溝で水が流れている場合、落ち葉が流れてしまい片付けがさらに困難である。)

④石が置いてある場合思うように脚立が立てられない。
などが上げられます。

この度、急遽ご依頼がありました現場はこの内、生垣外側が水路側溝となっており、脚立が立てられない+片付けが困難である。という二つの条件を併せ持っていました。その為、どうしてもお見積に割増料金を提示させていただきました。如何せんご理解をいただきたいと思います。