剪定

庭をいつまでも綺麗に保つために、一年に一回または2回ほど剪定を行います。
(松の場合は年2回が理想です。)

剪定には色々な方法があり、木によってそれぞれ適した剪定方法や剪定時期というものがあります。
それらを適切に組み合わせて剪定を行い、理想とする状態に近づけていきます。

同じ木でも剪定時期が違えば、少し違う剪定方法となります。
以下に主だった剪定方法について記載します。

整枝剪定(せいしせんてい):
主に数年放置してしまった木に対して行います。
形を崩してしまう枝を取りはらうことにより、これから先の樹形を整えていく剪定です。具体的には次のような枝を取りはらっていきます。
平行枝(へいこうえだ)
交差枝(こうさえだ)
徒長枝(とうちょうし)
胴吹き(どうぶき)
幹吹き(みきぶき)
逆さ枝(さかさえだ)
ひこばえ

透かし剪定(すかしせんてい):
毎年定期的に行う木を維持するための剪定です。
込み入ったところの枝(懐枝など)を取りはらうことにより、木に風が通るようにします。風が通り抜けることで病害虫の発生を少なくします。

刈込選定(かりこみせんてい):
玉散らしに仕立てられた木や植え込みなど刈り込み挟みにより丸く表面をそろえるようにして刈り込む剪定です。
生垣などの場合は綺麗に直線を出すように刈り込みます。

切り戻し(きりもどし):
大きくなりすぎた場合や、枝振りを作り直す場合に大きく枝を切り落とし、新しく芽吹いた枝を生かして作り直すための剪定です。

緑摘み(みどりつみ):
アカマツ・クロマツに対して行います。
5月中旬~7月初頭、新芽が10cm~13cm程伸びた頃に、新芽の出た数と方向を見定めて、不要な新芽は根元より折り取り、残した新芽も半分~3分の1の長さになるように折り取ります。
これをすることで、枝振りの骨格を決めていきます。また、秋の剪定の操作を大幅に短縮することができます。

もみ上げ(もみあげ):
アカマツ・クロマツ特有の剪定方法です。
本年枝についた葉のうち先端の方を適量残し、後はむしりとります。
このときに新芽が芽吹いているようなら、その数を調整します。
この時もどの目を残すかによってその後の作りを調整します。

その他:
果樹などの場合や弱ってきた木などに対し、樹勢を回復させる為に不要枝を切り落とす剪定です。木は根が健康な場合定期的に切ることにより力強さをつけていきます。

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